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なぜぱんだなのか? 〜ぱぱんだっこはこうして生まれた〜

それは妻のひとことから

2014年春。わたしは悩んでいた。

ぱぱんだっこの試作となるアプリを開発しながら、わたしは悩みに悩んでいたのだ(ぱぱんだっこの原点となるアプリについては、前回の記事で紹介しているので、興味がある方は『アプリ開発という冒険のはじまり』をご覧いただきたい)。

アプリの目的は明確──子どもの体重を簡単に測ること──だ。それに関する機能もだいたい完成した。

そして、イクメンという言葉が世の中に出はじめたころであり、また、自分自身、育児をしていくなかで、世の中のパパたちに育児を楽しんでもらう方法を模索していた(その中のひとつが、前々回の『すべてはここからはじまった 〜ぱぱんだっこ伝説の誕生〜』に登場した、家族に関するグループブログ『ファミリーマネジメントジャーナル』だ)。それならば、このアプリでは、『体重を測る』という行為をとおして、パパと子どもがスキンシップをとるきっかけとなるようにしよう。そう考えていた。

ここまでは、いい。

しかし、そこでハタとわたしの手はとまり、悩みのループへと転がり落ちていく。

『パパと子どもがスキンシップをとるきっかけとなるアプリ』とは、どんなものなのか、と。

サーキットをひた走るレーサーのように、わたしの思考は同じところをまわりつづける。やがて、思考のルートを正確にトレースできるほどまわったとき、妻がぽつりと言った。

「ぱんだの絵にしたら? わたし描くよ」

『ぱぱんだっこ』誕生

そのひとことは、まさに新たな道を開いた。わたしの思考はコースを飛び出し、新天地へと、自由な思索の世界へと羽ばたいたのだ。

余談だが、妻は昔から絵を描くのが好きで、よく描いてみせてくれた。かわいい絵柄だけでなく、すこし風変わりな絵もあって、わたしはほっこりしたり、わくわくしたりしながら、妻の絵を楽しんでいた。

かわいい絵柄が、『ぱぱんだっこ』であり、風変わりな絵は、『肉めないニク』だ。興味がある方は、ぜひこちらのLINEスタンプをみてもらいたい。

ぱぱんだっこ – クリエイターズスタンプ

肉めないニク – クリエイターズスタンプ

余談(ついでの宣伝)おしまい。

それからは、とんとん拍子に開発が進んだ。

まずは、おとうさんぱんだの『おとうぱん』と、子どもぱんだの『こぱん』が誕生した。

おとうぱんとこぱんが、アプリのなかで、楽しそうに体重計にのったり、抱っこをしたりしている。チュートリアル画面でも、ふたりは大活躍していて、見ているだけでも笑顔がこぼれた。

これならきっと、子どもがぱんだのかわいい絵を指さしたり、パパが「ぱんだが抱っこしてるねー。同じように抱っこしてみようか?」と言って抱っこしたりして、自然にスキンシップができるだろう。

さらに、『パパが抱っこをする』『ぱんだ』というキーワードから、『ぱぱんだっこ』という名前が生まれた。

ちなみに、一番最初に考えていたアプリ名は『愛☆LOVE☆抱っこ』だ。いかにも昭和なセンスとダジャレがお気に入りだったのだが、ぱぱんだっこの前にあっさり破れ去ったので、ここに書いて供養しておこう。

ほかにも

パパと一緒にパン抱っこ
Daddy & Baby
BabyWeight
Daddy take me!

などの候補があったが、『ぱぱんだっこ』の語呂の良さと呼びやすさが一番だった。

そうこうするうちに、アプリのテーマカラーはかわいらしくクリームイエローに、そして、さし色は(ぱんだだけに)笹を連想する緑に決まった。

さらに、キャッチコピーも『赤ちゃんとのスキンシップを楽しむアプリ。パパと一緒に体重を測って子どもの成長を実感しよう』に決まった。

キャッチコピーも、名前と同じようにいくつも候補があった。たとえば以下のようなものだ。

かわいいあの子は何キログラム?
毎朝の習慣。歯みがき、ひげそり、ぱぱんだっこ。
簡単操作、かわいいぱんだ、子ども体重計算機『ぱぱんだっこ』
最近よく食べるね。そうだ、ぱぱんだっこで体重を測ろう。
子どもがiPhone片手にこう言いました「ぱぱ、いっしょに体重はかろう」「よーし、パパ、抱っこしちゃうぞ!」

どれもお気に入りであったが、アプリの機能と目的がストレートに伝わることを重視して、最終的には『赤ちゃんとのスキンシップを楽しむアプリ。パパと一緒に体重を測って子どもの成長を実感しよう』に決まった。

ぱぱんだっこ

長くなったので、そろそろこのあたりで終わろう。

このような経緯で、『ぱぱんだっこ』は生まれた。

いや、正確に言うと、『おとうぱん』と『こぱん』というキャラクター、そして『ぱぱんだっこ』という名前が生まれたのだ。

おそらく、妻のひとことがなければ、『ぱぱんだっこ』は生まれなかっただろう(あのころのわたしには、アプリにぱんだを使うという発想が、1mmもなかった)。

きっと、まったく違うアプリ──そう、たとえば『愛☆LOVE☆抱っこ』という昭和感とダジャレが満載のアプリになっていたのではないだろうか(それはそれで見てみたいと個人的には思うのだが)。そして、エピソード5の『テレビさんねんね ぱぱんだっこといっしょに寝かしつけ』や、今回リリースしたエピソード6のARで簡単・楽しくお片づけできるアプリ『パンダクリンAR』も生まれなかっただろう。

そう考えると、妻のあのひとことには感謝しかない。もちろん、そのあとも絵を描いたり、アイデアを出したり、テストをしたり、たくさんのことをしてくれて、ただひたすら感謝だ。

かくして、『ぱぱんだっこ エピソード4 〜The Origin〜』は、2014年夏に無事リリースされた。

To be continued.

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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