『第1回誠 ビジネスショートショート大賞』の結果が発表されました

小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。

先日、わたしが応募した『第1回誠 ビジネスショートショート大賞』の結果が発表されました。

応募に至るまでの成り行きはこちら↓をご覧ください。

『第1回 誠 ビジネスショートショート大賞』に応募します!小説家を目指してまた一歩進むぞ! | はれときどきくもりZ

『第1回 誠 ビジネスショートショート大賞』に応募しました! | はれときどきくもりZ

第1回誠 ビジネスショートショート大賞の一次選考通過しました | はれときどきくもりZ

 

10月17日の21時15分頃に、ビジネステレビ誠にて発表されるということで、正座して待ち構えていました。

結果は…

残念ながら入賞できませんでした。

 

今回入賞した作品は、次の四作品です。

加藤貞顕賞:『ターゲット』(川乃もりやさん)

山田真哉賞:『悲しい地歴』(不動岳さん)

清田いちる&渡辺聡賞:『不完全エスパー -積極的傾聴と文化祭-』(鈴木ユキトさん)

吉岡編集長賞:『なんて素敵にフェイスブック』(修治さん)

 

そして、見事大賞を受賞したのは、こちらの作品です。

『営業刑事(デカ)は眠らない』(吉家孝太郎さん)

 

どの作品もさすがという内容で、入賞するのも納得です。特に、大賞作品は面白いだけでなく、リアリティがあり、読後感も良いですね。

わたしの応募作はこちらです。個人的には好きですが、力及ばずでした。

『望み』

 

今回入賞できなかったのは、もちろん残念です。魂を込めて書いた作品は、かわいい子ですから。しかし、以前このブログで書いたように、「結果が良くても悪くても受け入れる」のみです。

今回の作品を見直して、どこがいけなかったのか?もっと良くできる点はなかったか?アイデアは?文章は?と考えます。

そして、新たに作品を書き続け、公開し、応募します。

わたしの小説家を目指す道のりは、始まったばかりです。これからどんどん前に進んで行きます。

最後になりましたが、応援してくださったあなたに感謝します。今回は、ご期待に応えることはできませんでしたが、創作のエネルギーとして大事に胸にしまっておきます。

次回は、もう一つの応募作_タスククエストの序章を改訂したものです_を掲載します。残念ながら、一次選考を通過できませんでしたが、よろしければご覧ください。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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セミナーに行ってみよう講座に参加した。セミナーへの第一歩にオススメ。

小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。

先日、やまもとさをんさん(@sawonya)の『セミナーに行ってみよう講座』が大阪で初開催されたので、参加しました。

とても充実した時間を過ごすことができました。そこで、参加を検討されている方の参考になればと、わたしが感じたことを紹介します。

 

『セミナーに行ってみよう講座』とは?

 

セミナーに行ってみたいけど、何となく不安だ、行ってもどうすればいいか分からない、というセミナー初心者向けのセミナーです。

ドラクエ1で言えば『最初の王様の間』、ファイナルファンタジーで言えば『初心者の館』といったところです。冒険者(セミナー初心者)は、そこで丁寧に教えてもらいつつ、たまに自分で行動しつつ、冒険(セミナー)について学びます。そして、終わる頃には冒険(セミナー)に行くための心構えがばっちりできています。

 

初心者向けって?

 

初心者向けというけど、どういうところが初心者向けなの?という疑問があると思います。

そこで、わたしが実際に参加して、初心者でも安心だな、と感じた点を紹介します。

まず、申し込み確認メールに、「開催日が近づいたら詳細を案内するのでご安心ください。」ということが書かれています。どうですか?この安心感。この時点で安心しすぎて、セミナーの日程をメモするのを忘れるほどです。

そして、セミナーの一週間前には、当日の時間や場所、そして持ち物や服装をメールで案内してくれます。申し込んだときのメールが行方不明で時間や場所が分からない、ということは(わたしには)ままあることです。しかし、一週間前に案内してもらえれば安心です。また、持ち物や服装も意外と悩んだり忘れたりしますが、その心配もありません。

いざ当日。会場に着いて悩むのが、座席です。どこに座ろうかなと、ついウロウロしてしまいます。しかし、このセミナーでは座席が決まっているので、悩む必要はありません。また、男性チームと女性チームに分かれているので、初対面の異性と話すのが苦手な方も安心です。

このように、セミナーの内容だけでなく、運営に至るまでさをんさんの心配りが行き届いています。この点も、わたしが初心者に安心なセミナーと断言できるゆえんです。

 

セミナーの内容は?

 

セミナーとなると、やっぱり内容も気になりますよね。というわけで、次は、セミナーの内容を紹介します。

セミナーに行ってみよう講座というだけあって、セミナーとはどのようなものか、という基本的なところから始まります。

そして、セミナーに参加するときの注意点やポイントを、参加前、参加中、参加後と分けて説明されます。また、当日配布された資料に、それぞれの時点で活用できるチェックリストがあります。これがとても詳細に作り込まれているので、次に参加するセミナーでは、チェックリストを活用するとばっちりです。

また、ただ聞いているだけでなく、ワークが要所要所で挟まれています。ワークは、参加者同士が自然に交流できるような内容_自己紹介など_になっています。また、それまでに聞いた内容を簡単にまとめグループ内で発表するワークもあるので、お互いに気づきを得られます。

このように、セミナーについて学びながら、セミナーに参加する練習をできる、という構成になっています。セミナー参加の練習にもってこいですね。

 

良かったところ

 

最後に、わたしが参加して良かったと思うところを紹介します。

交流に重点をおいている。

ワークの中に、参加者同士が自然に交流できる仕掛けが用意されています。また、セミナー後もTwitterやFacebookで交流できるように、TwitterのリストやFacebookグループを案内してもらえます。

便利な小物が用意されている。

↑席に着くと、机の上にこのような小物たちが置かれていました。

↑こちらは、名札代わりのシールです。名前を書いて胸に貼ります。わたしは名前の下に『小説家志望』と書いてみました。ひとこと書くと、そこから話題が広まっていいですね。

↑今回一番気に入ったのが、ふにふにボール(正式名称不明)です。
話をするときに、緊張したり手持ちぶさたになり、やたらと手を動かすという経験がありませんか?そんな時にこのボールをふにふにすると、驚くほど落ち着きます。仕事中も使いたいくらいです。

2012年10月20日追記

ふにふにボールの正式名称をさをんさんが教えてくださいました。『クッシュボール』です。さをんさん、ありがとうございます!

マインドマップを経験できる。

さをんさんと言えば、マインドマップの達人という一面もあります。その達人から、短い時間ですが分かりやすく説明をしてもらい、マインドマップを書くことができます。

↑こちらが、ワークでわたしが書いた自己紹介のマインドマップです。発想が広がっていく感覚が、とても気持ちよかったです。

↑ハマったので、こんなのも書いてみました。このセミナーについて復習したマインドマップです。

資料が充実している。

先ほども少し触れましたが、チェックリストや挨拶カードなどの実践的な資料が配付されるのも嬉しいです。

↑こちらが、チェックリストの一部です。A4にびっしり項目が並んだチェックリストが5枚あります。中身は参加してのお楽しみです。

 

まとめ

 

さをんさんの心配りと笑いを交えたトークのおかげで、始まるときはしゃちほこばっていたわたしも、途中からはすっかりリラックスできました。

また、要所要所に挟まれたワークによって、考えを整理しつつ他の参加者と交流できました。

↑こちらは、セミナー終了後のアンケート用紙です。時間内に書ききれないくらいたくさん書きました。いかに充実したセミナーであったかを物語っています。

そして、セミナーに行ったあとに一番重要なことである『学びを活かすために行動する』というところまで、しっかりとフォローされています。この記事も、セミナーで教わったことを活かして書いています。

セミナーに行ってみたい。
今とは違う新しい交流を求めている。
行動して人生を変えたい。

これらのことが少しでも頭に浮かんでいるあなた。ぜひ、このセミナーに参加してみてください。きっと、一歩前に進むことができます。

この記事をご覧になったあなたと、いつかセミナーでお会いできることを楽しみにしています。

 

おまけ

↑こんなかわいいシールももらえます。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

 

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iPhoneのホームボタンが弱ったら。Assistive Touchでマルチタスクしよう。

小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。

iPhone 4を使ってはや二年、だんだんホームボタンが弱ってきています。

あなたもこんな経験がありませんか?

マルチタスクを開こうとして、ホームボタンをとんとんと押したらSpotlightの画面が開いた。

そんなあなたに朗報です!マルチタスク画面を開くときに、失敗知らずの方法があります。それは、Assistive Touchです。

それでは、紹介します。

 

設定しよう!

 

Assistive Touchの設定方法は、こちら↓の記事をご覧ください。

iPhoneでスクリーンショットを撮るならAssistive Touchで失敗知らず! | はれときどきくもりZ

 

使ってみよう!

 

それでは、マルチタスク画面を開いてみましょう。

↑マルチタスクを開きたい時に、もやっとボタンをタップします。

↑すると、このような画面になるので、デバイスをタップします。

↑次に、その他をタップします。

↑そして、マルチタスクをタップすると、見事マルチタスク画面が開きました!

 

おまけ

 

簡単ですね。これで、わたしのiPhone 4もまだまだ現役で活躍できます。

最後に、ちょっとしたおまけを。

ホームボタンが弱っていないあなたにも、Assistive Touchでマルチタスクを使用することをオススメする場面があります。それは、子どもの寝かしつけをするときや図書館などの静かにしたい場面です。ホームボタンを押すと、カチッと音がします。普段は気になりませんが、静かな環境では意外に大きい音です。子どもが寝そうだったのに、ホームボタンの音で起きたー、というあなたは、ぜひお試しください。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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iPhoneでスクリーンショットを撮るならAssistive Touchで失敗知らず!

小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。

iPhone 4を使ってはや二年、だんだんホームボタンが弱ってきています。ブログを書くときにスクリーンショットをたくさん使うので、ホームボタンが弱ると困ったものです。

あなたもこんな経験がありませんか?

スクリーンショットを撮ろうとした時に、電源ボタンを押してえいっとホームボタンを押すと、ホーム画面に戻って画面が真っ暗になった。

その時の脱力感といったら、本当にがっくりと膝を着きたくなります。

そんなあなたに朗報です!スクリーンショットを撮るときに、失敗知らずの方法があります。それは、Assistive Touchです。

それでは、紹介します。

 

設定しよう!

 

↑まず、Assistive Touchを有効にするため、設定アプリを起動します。

↑一般→アクセシビリティを開きます。

↑Assistive Touchをオンにして…

↑ついでに下にあるホームをトリプルクリックを開いて、Assistive Touchを選択しておきます。

↑これで、画面上にホームボタンの代わりとなるもやっとボタンが表示されます。このボタンは画面端の好きな場所に置けるので、使いやすい場所に移動しましょう。タップしたままクイッと動かすと移動できます。

 

使ってみよう!

 

それでは、スクリーンショットを撮ってみましょう。

↑スクリーンショットを撮りたい画面で、先ほどのもやっとボタンをタップします。すると、このような画面になるので、デバイスをタップします。

↑次に、その他をタップします。

↑そして、スクリーンショットをタップすると、見事スクリーンショットを撮ることができました!

 

おまけ

 

とても便利なAssistive Touchですが、使わない時は間違えてタップしないように画面から消しておきたいです。設定画面でオフにすることもできますが、もっと簡単にオフにすることができます。それは、ホームボタンをトリプルクリックです。

↑先ほど設定画面で、ホームをトリプルクリックを開いてAssistive Touchを選択しました。この設定をしておくことで、ホームボタンをトリプルクリックするたびに、Assistive Touchを表示したり消したりできます。

ホームボタンが弱っているのに、トリプルクリックというホームボタンを酷使する技を使うのもなんですが。

というわけで、ホームボタンが弱ってきてお困りのあなた、ぜひお試しください。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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タスククエスト ーGTD物語ー

第十九話

 

「GTDだって?なんだい、それ?」
前回から一週間経って…ごほん。もとい。ようやく頭がはっきりしてきたわたしは、シュバルツに聞いた。

シュバルツは、おや?という顔でこちらを見て、「Getting Things Doneの略で、デビッド・アレン氏が考案した方法のことさ。」と答える。「デビッド・アレン氏だって?アーレン城のデービッド王と何か関係あるのか?」わたしは、クイズの答えを見つけたときのように目を輝かせ早口に尋ねると、シュバルツが、お使いを終えた子どもをほめるように言う。「よくぞそこに気がついたね!実は…。」「うんうん、実は…?」わたしは前のめりになる。「知らないのさ。」わたしはベッドから転げ落ちた。

「からかうのはよせ!」わたしは、こぶができていないかと、頭をさすりながら尋ねる。「まあいい、それで、GTDってなんなんだ?」

「僕が説明しましょう。」モッターが、ついと前に出る。「GTDにまつわるテクニックはいろいろとありますが、ポイントはたったの二つです。」モッターは、人差し指と中指を立てた手を前にかざし、皆に見えるようにゆっくりと動かす。そして、中指を折り、「一つは、頭の中にあることをすべて追い出すことです。」と言うと、モナオにちらりと目配せする。

モナオは、了解とばかりにスケッチブックを開き、パラパラとめくると、こちらに向けた。そこには、様々な事柄がびっしりと記入されている。

 

森に食料を取りに行く
薪を拾う
ごはんを作る
小屋にかけた魔法をチェックする
ヴァイスの勉強を見る

 

「これは、わたしたちが先週の週次レビューで書き出したものよ。」モナオが、スケッチブックを指し示すと、モッターが言葉を引き継ぎ説明する。「そうです。このように、頭の中にあること_あれをやらなきゃ、これもやりたいなということ_を、とにかく全て書き出すのです。」そして、人差し指を折り、「もう一つは、レビューをすることです。書き出したあとも、頭の中には源泉のように次々とやることが湧き出てきます。それらを書き留め、さらに、以前に書き留めたことを見直す。これがレビューです。」そこまで話すと、モッターは握り拳をモナオと合わせ、ふぅと一息ついた。

「なるほど。GTDって、そういうものなんだな。ところで、なんでそんなことをするんだい?」やり方はぼんやりと理解したが、目的が分からない。

すると、先ほどから話したくてうずうずしていた様子のヴァイスが、わたしの前に転がりだして_比喩ではなく、本当に転がってきたのだ!_話し始める。「不肖、わたしくめから補足いたします。そもそもGTDとは、ストレスフリーの仕事術なのです。なぜ、ストレスフリーなのかと言うと、頭に頼らないからです。頭で覚えておくというのは、自分で考えているよりもずっと大変なのです。そこから解放されるこの気持ちよさは極上のワインにも勝り、一度味わうと癖になると、かの有名な…」

「ヴァイス。そんなに一気にお話しすると、としさんが混乱するでしょ。」またもやモナオが制すると、「おっと、それは大変失礼をばいたしました。わたくし、普段は岩のように無口なのですが、興が乗ると雛鳥のように饒舌になるのです。」無口にも雛鳥にも見えないおしゃべり熊のヴァイスが、岩のように丸い体をさらに丸めてお辞儀する様はとてもユーモラスだ。

「GTDのやり方と目的は、何となくだけど分かった。それで、いったい何をするんだ?」わたしは、際限なく横道に逸れる前に、話を軌道修正した。

「そう、そこが肝心なのさ!GTDとはあくまで考え方だからね。GTDする事が大事なのではなく、何のためにGTDするのかを見失ってはいけないのだよ!」シュバルツが、我が意を得たり、と得意げな顔をする。話を始めた本人が、話をそらして得意げにするというのは、どういうことなのだろう?しかし、あまりに得意げなので、なぜかわたしが申し訳ない気持ちになって、もう一度質問する。「あのー、お説はごもっともなんですが、今から何をするのかを聞きたいんだけど。」

自分の発言に酔っていたのか、やや遅れてシュバルツが答える。「ああ、そうだね。今目の前にある問題に取り組むことも重要だ。今から何をするかだって?簡単なことさ。これからの冒険の旅の課題を整理するんだよ。GTDを使ってね。」わたしが質問したのに、なぜか幼なじみの彼女に向かってウインクするシュバルツを横目に、わたしはさっさと手帳を広げる。

「それでは、まずは頭の中にあることを全て書き出してください。」モッターがメガネを光らせて言った。

ううむ、全部か…。とりあえず、思いつくところから、どんどん書いていくか。

 

タスクカフェに行く
タスク管理マスターにアドバイスしてもらう
伝説のタスク管理ツールを探す
失われたタスク管理の書を探す
人々の暮らしを改善する
魔王を倒す

 

こんなところかな、ペンを置こうとしたわたしの頭に、父さんの面影が浮かぶ。わたしのためらいを感じたのか、幼なじみの彼女が「とし、どうしたの?」と尋ねた。

「いや、何でもないんだ。」父さんの事は個人的な問題だ。ここで話す必要はないだろう。

しかし、彼女はずいと詰め寄り、「とし、モッターの話を聞いてなかったの?頭の中のことを全部書き出すのよ。頭の中でぐるぐる考えていると、その考えに思考が捕らわれてしまうの。そうなると、他のこともうまく考えられないのよ。だから、ちゃんとここに書きなさい。」とまくし立てると、力強く手帳を指さした。

わたしは納得半分諦め半分に、「ああ、分かった。そこまで言うなら書くよ。」とペンを走らせる。

 

父さんを探す

 

「やっぱりね。あなたがお父さんのことをいつも気にしているのは感じていたわ。仲間なんだから、変な遠慮しないで素直に頼りなさい。一緒に探しましょう。」彼女は胸を反らせて握り拳で胸をどんと叩き、わたしの肩に手を置いた。

「ああ、ありがとう。」と言いかけたその時、激しい揺れが襲い、わたしは壁に倒れかかった。壁に捕まりながら見回すと、皆壁により掛かっている。床に転がっているヴァイスを除いて…。

「なんだ!?地震か?」わたしが叫ぶと、「この辺りで地震なんて起きたことないわ。」とモナオが答える。「左様でございます。わたくしの記憶が確かなら、この辺りは非常に堅い岩盤地帯で、近くに火山もございません。そもそも地震とは、地面の下にあるプレートが…」「ヴァイス!地震の講釈はいいから、火を消してきてくれ!」モッターがヴァイスに指示を出し、窓から外をのぞき込んだ。「なんだあいつは!?」

モッターの言葉に反応して、皆一斉に窓に駆け寄る。モッターの長身の影からのぞく森の中に、真っ黒な鎧で全身を固めた男が立っていた。

 

解説

 

第十九話を読んでくださって、ありがとうございます。

さて、今回の目玉はGTDです。文中でも語られているように、GTDは頭の中にあることを追い出すことがポイントです。わたしたちの頭の中は、日常の些細なことから、未来の大きなことまで、雑多な考えが渦巻いています。これらは、普段意識していなくても、知らず知らず頭のパワーを消費しています。
すべてを書き出して解放される気持ち良さは、「スゲー爽やかな気分だぜ。新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによォ~」と東方仗助が言ってたとか言ってないとか。はい、言ってません。
というわけで、難しいことは考えず、まずは書き出して頭を解放してみませんか?

今回のストーリーを書くに当たって、堀さん(@mehori)のこちら↓の記事を参考にしました。堀さん、すばらしい記事をありがとうございます!

デビッド・アレンさん自身による、2分でわかるGTDの最初の一歩 | Lifehacking.jp

 

 

読者コーナー

 

今回も読者コーナーのお時間がやってきました。
今回は、第十八話へのコメントを掲載します。

今回コメントをくださった方々はこちらです!
(掲載は、時間が早い順番です。)

 

ひろきさん、お出かけ前に読んでくださってありがとうございます!新しい登場人物たちは、わたしも気になっています。今後の活躍をご期待ください。

 

さちさん、ありがとうございます!今回は、たくさんの新キャラが楽しくて、ノリノリで書いてました。楽しんでいただければ幸いです。

 

真波さん、早速読んでくださって、ありがとうございます!今回のお話にぴったりだったので、お友達のふじも夫妻をモデルにさせていただきました。いいなあ、と言っていただけると嬉しいですね。機会があれば、真波さんにも登場願うかも?

 

ひろきさん、ありがとうございます!外国物は、児童文学が好きです。はてしない物語、指輪物語、ライラの冒険などなど。そう言ったお話の中に出てくる、比喩を使った洒落た言い回しは大好きです。熊のヴァイス氏はわたしのそういう一面が現れたキャラですね。

 

じーにーさん、ありがとうございます!新キャラ続々登場で、わたしも書いていてウキウキです。いろんなキャラの活躍を楽しんでいただければ幸いです。

 

マーさん、ありがとうございます!現代編もいいですが、やはりタスククエストなので、冒険編がメインなのです。これからの冒険にご期待ください。

 

みなさん、今回も素敵なコメントをありがとうございました。

というわけで、今回の読者コーナーは、これにて終了します。

 

ご挨拶

 

いつも応援してくださるあなたに、心より感謝します。

また、こんないい方法もあるよ、というご意見がありましたら、わたし(@toshi586014)宛にお知らせください。
もちろん、ストーリーに関するご感想も大歓迎です。

それでは、次回またお会いできることを、楽しみにしています。

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

【前回のお話】

 

タスククエスト ー熊さんに出会ったー | はれときどきくもりZ

 

【タスククエストまとめはこちらです】

 

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