鍵っ子探偵ジョー【創作の本棚】

まえがき

創作の本棚へようこそ。

ここでは、わたしが書いた小説を紹介します。

ええ、すでにご用意してますよ。夜空に浮かぶ星たちのようにたくさんあるなかから、とびっきりの本を選びました。今回、あなたに紹介するのは、こちらの一冊です。

『鍵っ子探偵ジョー』

こちらは、ジュブナイルです。おっと、いくらあなたが大人だからって、お帰りにならないでくださいよ。名前だけで判断するのは早計というものです。本も、人もね。

人の魅力を知るのに時間がかかるように、本の魅力を知るのにも時間がかかります。まずは、その忙しく動く手をとめて、ゆっくりとこの一冊を手にとってみてください。

そして、願わくばこの一冊が、あなたのあの日の思い出を呼びさますきっかけとなりますように。

さあ、表紙を開いて、いざ『鍵っ子探偵ジョー』の世界へお進みください。

序章

 てりつける太陽。
 ふりそそぐセミのなきごえ。

 そして、猫みたいな顔をしたおじいさん。

 これからぼくが話すことは、あの夏におきたほんとうのこと。

 そう。忘れられないあの夏──『鍵っ子探偵ジョー』が誕生した夏──のできごと。

◆◇◆◇

 やあ。こんにちは。ぼくのこと知ってるかい?

 え? 知らないの?

 じゃあ自己紹介するね。『ひとに名前をたずねるまえに、自分の名前をいうのがレイギなんだよ』ってママがいってたからね。

 ぼくは、夏目颯太(なつめそうた)。星の海小学校の三年生なんだ。

 えっ? となりにいるちいさい子はだれかって?

 こいつは、ぼくのいもうとの風子(ふうこ)。ホラ、風子。いまいくつ? ありゃ、それだとよっつになっちゃうよ。風子は三歳なんだけど、まだうまくみっつができないんだ。

 えっ? ぼくたちよく似てるねって?

 なにしろぼくたちは『いっしんどうたいしょうじょたい』だからね。あっ、いまのは、ぼくのパパがよく言ってるダジャレなんだ。なんのことかはわからないけど、仲がいいっていみらしいよ。

 えっ? 首からさげてるのはなにかって?

 これはね、おうちの鍵なんだ。あっ、しーっだよ。しーっ。ママに、知らないひとにカギのことは話しちゃダメよっていわれてたんだった。

 うん、そうだよ。ぼくは鍵っ子なんだ。

 パパとママはおしごとにいってるから、ふたりが帰ってくるまで、ぼくと風子でおるすばんしてるんだ。んー、さみしいことはさみしいけど、テレビをたくさんみられるから楽しいよ。だって、ママがいると、あんまりたくさんみられないんだもん。

 そうだ! さいきんハマってるアニメがあるんだけど、しってる?

 あっ、もちろん、宿題もちゃんとやってるよ。だって、宿題しないと、晩ごはんのあとのみかんが食べられないからね。

 あ、そうそう。ハマってるアニメのことだよね。ヒントは、この鍵なんだよ。

 ふふふ、わかんない? ちょっとむずかしかったかなー。そのアニメのなまえはね──

鍵探偵ジョー

「このカギでナゾのとびらをひらいてみよう」

 タイトなスーツを颯爽と着こなした青年は、凛とひびく声でそういうと、胸ポケットからだしたカギを目のまえにかかげた。

「ジョー! 犯人がわかったの?」

 パンツスーツ姿の若い女性が、驚いた声でたずねた。ジョーと呼ばれた青年は、となりに立つ女性のほうを見ると、ゆったりと口を開く。

「ああ、そう言ったんだよ。若菜くん」

 若菜と呼ばれた女性は、信じられないと首をふりながらつぶやく。

「ジョー。長いことあなたの助手しているけど、あなたにはいつも驚かされるわ」

 そのやりとりを眺めていた男が、ジョーに顔を近づけて、恫喝するようにな低い声で言う。

「おいおいおい。オレが犯人だってのかい? いくら名探偵だっていっても、さすがにそれは言いすぎなんじゃないかねぇ。北倉仗助(きたくらじょうすけ)さんよ」

「星野さん、僕のことは、鍵探偵ジョーと呼んでもらおう」

 そう言うとジョーは、手の中にあるカギを高くかかげた。それは、まるで何百年も海のそこに沈んでいたかのような風格をそなえている。はつらつとした若さあふれる彼が、そのカギをとりだすさまは、彼のなかにひそむ老獪さを象徴するかのようだ。

「あなたはさきほど、この家をたずねたことはない。そう言いましたね?」

 ジョーに声をかけられた星野は、すずしい顔でこたえる。

「ああ、たしかにそういったぜ」

「それは不思議ですね」

「なにが不思議だってんだ。北倉、いや、ジョーさんよ。この家の間取りにくわしいのは、持ち主から相談されて図面の設計に携わったからだ。警察に聞いてくれたっていいんだぜ。なにもあやしいところなんてないのさ」

「そのお話しなら、すでになじみの刑事さんからうかがってますよ。図面の設計までしておきながら、いちどもこの家をたずねたこともない。それも知っています」

「だから、いったいなにが言いたいんだ? そんな話、いま関係ねえだろ。設計した家に来ようが来まいが、オレの勝手じゃねえか。それとも、この家に来たことがないから逆にあやしい、なんてヘリクツじゃねえだろうな?」

「そんなことではないんです。そんなあいまいなことでは」

「じゃあ、いったいなんだってんだ!?」

 ジョーのもったいぶった話しかたが気にいらないのか、星野の声にいらだちがふくまれていく。

「あなたが、本当はこの家に来たことがある。そう言っているのですよ、星野さん」

「ハッ、バカバカしい。アリバイだってバッチリあるんだ。なにをいまさら」

 よゆうをみせているが、星野はあきらかにおちつきがなかった。ジョーは、そんな星野をいちべつすると、ゆっくりと部屋を見まわしたあと、瞳のおくにあるキラメキをとばすように、鋭く言った。

「それならなぜ、あなたの指紋があそこにあるんだ!!」

「なっ、なんだって!?」

 星野はおどろきをかくせない顔で、部屋の片隅にすばやく視線をやる。ジョーは、その一瞬のうごきをみのがさなかった。

「あのテーブルの下だ!」

 ジョーの声と同時に、若菜が崖を駆けおりるカモシカのような身のこなしでテーブルの前に移動すると、両手を広げて立ちはだかる。

「これは証拠物件です。これからどなたも手を触れないでください。この場に近づこうとすれば、いかなる理由でも証拠隠滅行為とみなされます」

 星野がいまいましげな顔でジョーをにらんで「ハッタリか」というと、ジョーはケロリとした顔で「ええ、そうですよ」とこたえた。

「なにが鍵探偵ジョーだ。ただのハッタリやろうじゃねえか!」

 星野のことばに、ジョーの眉がぴくりとあがる(これは、彼のクセだ)。そして、その顔には、彼の手にある古めかしい鍵とおなじ、ある種の荘厳さがうかびあがった。

「先ほどの『手』は、たしかにハッタリです。しかし、『ハッタリやろう』と言われるのは心外ですね。ご希望なら、あなたがここに来た証拠を100個ほどお話ししてもよろしいのですよ。でも、それでは退屈でしょう?」

 ジョーはひと呼吸おくと、手のなかの鍵をながめ、つぎに星野に視線をやった。そして、大げさな仕草で肩をすくめて、両手を広げる。

「あれは、ちょっとした演出なんですよ」

「なんの演出だってんだ?」

「人生の、ですよ。あなたがこれから体験する規則正しい人生──何十年とつづく監獄生活──に、ほんのすこしのスパイスをプレゼントしてさしあげたのです。何年かのちに、あなたはきっと、今日のできごとに感謝しますよ。ああ、あのときは、なんと刺激的で退屈のない人生だったのだろう、と」

 そう言うと、ジョーは、鍵をガチャリとまわすような仕草をした。鍵がまわりきると同時に、冷たくて重い牢獄のとびらがしまるような音を、その場にいた全員が感じた。星野は、その重みにつぶされるようにひざまずくと、頭をかきむしりながら泣きはじめた。

「さっ、事件は解決しました。あとは警察にまかせて、われわれは退散するとしましょう。おいしいラーメンが食べたいですね」

 先ほどまでとは正反対のようすで、ジョーはニコニコと歩きはじめた。

 子どものような無邪気さと、熟年の老獪さをあわせもつ。まさに、彼の手のなかにあるカギのような不思議な男。

 それが、あらゆるナゾの扉をひらく男。鍵探偵ジョーなのだ。

颯太、猫じいさんに出会う

 チャランランラーン♪

 おわりのうたがはじまると、プールからあがったときみたいに、ふーっといきをはいた。テレビのなかでおどる、ジョーと若菜をみながら、ぼくはさっき見たばかりのおはなしを思いだしていた。

 あー、今週の『鍵探偵ジョー』もおもしろかったなあ。まさか、星野さんが犯人だったなんて。それに……。

 ピンポーン♪

 あっ、玄関のチャイムがなってる。パパとママはまだ帰ってこないはずだし、いったい誰だろう? ぼくは、マクラをだきかかえながら、すぴすぴ寝息をたてる風子を横目でみると、玄関にむかって走っていった。

 このときは想像もしてなかったんだ。まさか、これがあの事件のきっかけになるなんて。

 このぼく、鍵っ子探偵ジョーこと、夏目颯太がはじめて解決した事件『消えた猫はどこに? 猫じいさんの血と涙』のきっかけになるなんて……。

 つづく

あとがき

鍵っ子探偵ジョー、いかがでしたか?

ご感想は、この記事のコメント欄か、わたしのTwitterアカウント@toshi586014までお願いします。

じつは、このお話は、まだ執筆中です。ボチボチ書いていきますので、つづきを気長にお待ちくださいね。

それでは、またお会いできる日を楽しみにしています。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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iPhoneアプリ開発オンラインサポート『アプリクエスト 光の玉』はじめます

iPhoneアプリ開発をはじめたいあなたをサポートします

以前に比べてアプリ開発の情報はとても多くなりました。

書店のプログラミングコーナーをのぞくと、iPhoneアプリ開発の本がずらりと並んでいます。また、多くの開発者が、アプリ開発の情報をネット上にあげてくれています。

そのため、アプリ開発の敷居はグッと下がりました。

しかし、そうは言っても、アプリ開発というのは、決して簡単ではありません。

とくに、はじめたばかりの頃は、わからないことばかりで、何から手をつけたらいいのか途方にくれることも珍しくありません。また、本を読みながらプログラムを書いたもののつまずいてしまったり、ネットで調べたコードを貼りつけたらエラーが出てしまって動かない、ということもよくあります。

こういったつまずきや疑問は、開発者に相談すればすぐに解決することが少なくありません。かくいうわたし自身も、1週間も悩みに悩んだ疑問を、『アプリクリエイター道場』主催者で、わたしのアプリ開発の先生であるあきおさん(@akio0911)に質問して、たったの10分で解決してもらったことがあります。

とはいえ、個人でアプリ開発をはじめた場合は、まわりに質問できる人がいないこともあります。また、質問してばかりだと気がひける、ということもあります。

そんなあなたのお悩みを解決するために、オンラインで質問できるサービス『アプリクエスト 光の玉』を開始します。

冒険者であるあなたは、アプリ開発で疑問に感じたこと・わからないこと・アドバイスがほしいことなどを、メールで送ってください。冒険者の案内人である光の玉サポーターが、メールでご回答します(わたしのプロフィールはこちらをご覧ください)。

お申し込みは、こちらです。

光の玉をたずさえて、いざアプリ開発という冒険の世界へ旅立ちましょう!

料金体系

当サービスはチケット制です。
ご質問1回につき、チケットを1枚ご購入ください。

チケットは、つぎの2種類があります。

チケット1枚 3,000円
チケット5枚セット 14,000円
(チケットの有効期限は、ご購入日から30日間です)

当サービスに、新規にご登録いただいたかたには、1,000円引きのお試しクーポンをプレゼントいたします!
(クーポンのご利用は1回限りです)

また、ご登録いただいたかたには、スタンプカードをご用意します。ご質問1回につき、ひとつスタンプを押します。スタンプが5個になると、ご質問1回無料クーポンをプレゼントいたします!
(スタンプの有効期限は、最後にスタンプを押した日から60日間です)

チケット5枚セットをご用意したワケ

チケット5枚セットをご用意したのには理由があります。

個人開発者には、仕事とは別にアプリ開発をするかたが多いです。
そうすると、平日は仕事をして、週末に開発をするというパターンになります。週末に疑問が1回ずつでれば、ひと月で合計4回。少し余裕をもたせて、5回にしています(さらに、5回のご質問でスタンプが5つたまるので、1回分のご質問が無料になります!)。

週末1回につき、疑問がひとつというのは少ないんじゃないの? と思われるかもしれません。しかし、疑問点をすべて質問してしまうと、その場では問題が解決するかもしれませんが、次回に同じような疑問点にぶつかったときに、またつまってしまいます。
そうならないためにも、まずは、できるだけご自分で解決できる道を探ってみてください。いっけん遠回りなようですが、そうすることで、疑問を解決する力が身につきます。その解決力があれば、新たな疑問にぶつかったときでも、自分で解決する道を探すことができるようになります。

そうは言っても、初心者のころは、きっかけがないと解決することが難しい疑問があります。そんなときに、ぜひ当サービスをご利用ください。

当サービスは、あなたのご質問にお答えするだけでなく、あなたの解決力を向上するお手伝いをしたい。そうすることが、いつかあなたが素晴らしいアプリをリリースするお手伝いになる。そう考えております。

注意事項

当サービスは、アプリ開発入門者〜初心者向けです。
当サービスがサポートする開発環境は、Xcodeです。また、プログラミング言語は、SwiftとObjective-Cです。
当サービスは、あくまでもご質問におこたえするものです。プログラムを代わりに書いたり、テストを行うわけではありません。
ご質問をいただいてから、当日〜3日でご回答いたします(混雑状況によっては、遅れることもあります)。
質問回数のカウントは、1つの質問で1カウントです。メールの件数ではありません(1つのメールに複数の質問が含まれる場合は、複数回としてカウントします)。
質問にお答えできない場合もあります(その場合は、質問回数にはカウントされません)。

お申し込みはこちらから

『アプリクエスト 光の玉』に興味があるあなたは、タイトルに、『アプリクエスト光の玉いざ冒険の旅へ!』をコピペして、こちら↓のアドレスにメールを送ってください。

toshi586014+questあっとgmail.com
(あっとを@に変換してください)

送っていただいたメールアドレスに、ご案内を返送いたします。

また、サービスに関するご質問などがあれば、同じアドレスにおくってください。

あたらしい世界への扉は、目のまえに開かれています。あとは、あなたが一歩を踏みだすだけです。さあ、楽しいアプリクエストの世界へようこそ!

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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好きなことと得意なことと役に立つことの境界線にぼくは立ちたい

仕事とは、人が嫌がることをするからお金をもらえるんだ

だれが言ったのかは忘れましたが、『仕事とは、人が嫌がることをするからお金をもらえるんだ』と聞いたことがあります。

その言葉を聞いた当時──たぶん、高校生か大学生のころだったかと──は、なるほどたしかにそのとおりかもしれない、と思いました。

しかし、最近は、それだけではないかもしれない、と感じています。

そのキライは、どこから?

たとえば、ちまちまプログラムするなんて、ぜんぜん楽しくないしキライだ、という人からすれば、アプリ開発なんて嫌な仕事でしょう。

でも、わたしにとっては、好きな仕事です。

ちまちまプログラムすることも、果てしなくテストすることも──たまにめんどくさくてイヤなときはありますが──楽しいです。

小説も、書いているときは、出口が見えず苦しむことがしょっちゅうあります。また、書きあがってからも、ひたすら校正をして、たったひとつの句読点をつけたりはずしたりすることに、何時間もかけたりします。でも、やっぱり、わたしにとっては、楽しくて好きなことです。

こういうことが嫌いな人にとっては、小説を書くなんてゼッタイやりたくない、となるのでしょう。

そういう意味では、『仕事とは、人が嫌がることをするからお金をもらえるんだ』という言葉は、正解と言えます。

ただ、その言葉を聞いた当時の自分に足りなかったのは、いろんな視点からものを見ることでした。

自分はその仕事が好き? キライ?

つまり、『人が嫌がる仕事だからといって、自分も嫌がる必要はない』もしくは、『(人は嫌がるかもしれないけど)自分が嫌なことではなく、好きなことを選択できる』ということに気がついたのです(この言葉を聞いたときは、なぜか、人が嫌がる仕事=自分も嫌がる仕事、という思い込みがありました)。

とはいえ、自分が好きなことでも、仕事にならないかもしれません(もちろん、なるかもしれません)。

そこで必要な、もうひとつの視点が『役にたつこと』です。(余談ですが、わたしが仕事を選ぶモットーは『個人的にも社会的にもおもしろくて役にたつ』です。くわしくはこちらの記事『育児×副業×テレワーク・リモートワーク』をご覧ください)

好きなことが、役にたつことであれば、それが仕事になる可能性が高くなります(あくまで可能性です)。

また、好きなことで、なおかつ得意なことだと、可能性はさらに広がります。

なにしろ、好きだから、時間がたつのを忘れるくらい取り組むことができますし、なにより楽しいです。さらに、『得意』がプラスされると、好きだから楽しい→得意だからできる→できると楽しい→ますます好きになる、という素敵スパイラルができあがります。

ただ単に好きなだけでは、仕事にならないかもしれない。
得意だからやるだけでは、仕事にならないかもしれない。
役にたっても嫌いならば、つづけられないかもしれない。

というわけで、わたしは、『好きなことと得意なことと役に立つことの境界線に立ちたい』わけです。

放浪の末に

ながらくフラフラとさまよってきましたが、アラフォーにして、ようやく自分にとっての境界線が見つかりました。

それが、いまの仕事である、アプリ開発やアプリ開発講師や小説家やLINEスタンプ作者や主夫です。

これらの仕事は、わたしにとって、まさに境界線だと感じています。とはいえ、いまは好き比率だけが高いので、すこし境界線から離れています。これから得意比率と役にたつ比率をあげて、じょじょにみっつの境界線に近づいていこうと思います。

そしていつか、その境界線にたったとき、わたしは素敵な景色を目にするでしょう。その日をとても楽しみにしています。

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

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アプリ開発をはじめたいあなたへ 〜楽しくアプリ開発を学べる『アプリ道場』潜入レポート〜

アプリ道場とは

アプリ道場とは、あきおさん(@akio0911)が主催されている、iPhoneアプリ開発を学べる講座です。

アプリ開発未経験な人だけでなく、プログラミング初心者でも安心して受講できます(わたしもまったくアプリ開発未経験で受講しました)。

おもに、東京と大阪で開催されています(わたしは、東京と大阪の両方で受講しました)。わたしが東京塾に参加したときのレポートはこちらです。少し古いので、いまと変わっているところもありますが、雰囲気は伝わるかと思います。

独学では得られないワクワク感と丁寧な指導に歓喜した!アプリクリエイター道場の一日目を終えて。 | はれときどきくもりZ

iPhoneで自分のアプリが動いたよ!アプリクリエイター道場の二日目を終えて。 | はれときどきくもりZ

アプリをリリースするまでがアプリ道場です。アプリクリエイター道場の三日目を終えて。 | はれときどきくもりZ

先日開催されたアプリ道場大阪塾に、卒業生として参加したので、そのときの様子をお届けします。

潜入! アプリ道場

先ほども書いたように、アプリ道場は、初心者むけです。

ですので、『アプリ開発とは』ということや、『Swiftとは』ということを、一から丁寧に教えてくれます。

講師のあきおさんは、とても教え方が上手で、二日間という短い時間でありながらも、大切なポイントをしっかりとおさえてくれます。さらに、豊富な資料で、周辺の知識もしっかりとフォローしてくれます。

しかも、アプリ道場のいいところは、たんなる座学だけではないところです。プログラミング初心者にとっては、知識ばかりつめこんでも、ちんぷんかんぷんで眠くなるばかりです。しかし、アプリ道場では、いま学んだ知識を活かして、その場でアプリを開発します。

「いきなりアプリを開発するなんて、ホントにできるの?」って思ったかもしれません。でも、心配ご無用。アプリ道場では、ペアプログラミングといって、ふたりひとくみでアプリ開発をします。ペアプログラミングのいいところは、お互いの知識を補えるところです。さらに、相手がわからないところを教えることで、自分自身も知識が整理されます。さらにさらに、お互いに意見を出し合うことで、違った角度からの考え方に触れることができます。それによって、短時間ながらもお互いに刺激しあい、高めあうことができるのです。

また、つまっているところがあれば、あきおさんや卒業生が、さりげなくフォローしてくれるので、安心です。


(写真は、ペアプログラミングで開発したアプリを、発表しているところです)

そして、ペアプログラミングが終わると、あきおさんがワンポイントレッスンをしてくれます。ここでは、プログラミングだけでなく、アプリ開発に関するさまざまなアドバイスを受けられます。たとえば、企画に関することや、デザイン関すること、はたまた著作権に関することなど、その幅はとても広いです。もちろん、プログラミングに関することもしっかりとフォローしてくれて、その場でよりよいプログラムの書き方を実践してくれます。


(写真は、あきおさんのワンポイントアドバイスの様子です。つくったばかりのアプリに対するアドバイスなので、その内容がしっかりと身につきます)

ほかにも、ゆこびん(@yucovin)のミニデザイン講座があったり、卒業生の発表があったりもします(ミニデザイン講座や発表は、不定期開催です)。

(写真は、ゆこびんのミニデザイン講座です。これがまた、すごく充実した内容で、デザイン初心者は必見ですよ!)


(こちらの写真は、卒業生のりんださんが、自分のアプリをApp Storeに申請するところを実演してくれました)

卒業後の交流

アプリ道場の内容は、いままで説明したとおり、とても充実したものです。しかし、アプリ道場のよいところは、それだけではありません。

卒業後の交流が、アプリ道場のもうひとつの魅力なのです。


(写真は、アプリ道場の懇親会です。とっても楽しそうでしょー)

アプリ道場では、卒業生が遊びに来ることが多いです(かくいうわたしも、大阪で開催されるときは、いつも遊びに来てます)。そして、卒業生同士で、開発しているアプリを披露しあったり、質問をしたり、アイデアを交換したり、活発に交流がなされます。

また、FacebookグループやSlackなどのオンラインツールでも、同じように盛りあがります。さらに、もくもく会や勉強会などで集まることもあります。

卒業生のなかには、App Storeランキング1位をとったツワモノや、アプリ道場卒業後にアプリ開発の会社に転職したツワモノなんかも、さりげなくいてます。そういった人たちとアプリ開発でワイワイするのは、とても楽しいです(わたしも、アプリ道場を卒業してから、アプリ開発講師をしたり在宅勤務でアプリ開発したりしてます)。

アプリ開発は、時間がかかりますし、簡単ではありません。個人でアプリ開発をしていると、だんだんやる気がなくなってきて、気がついたらアプリ開発をやめていた、なんてこともよくあります。しかし、アプリ道場のようなコミュニティがあると、そういった悩みを解消する機会を得られます。

こんな感じで、とっても盛りだくさんなアプリ道場です。

これからアプリ開発してみたい、というあなた。
アプリ開発をはじめたけどつづかなかった、というあなた。
アプリ開発はむずかしそうだから、と尻込みしてるあなた。

ぜひ、一度アプリ道場の門を叩いてみてください。もしかしたら、想像もしなかったあたらしい世界が目の前に広がるかもしれませんよ。

アプリ道場に興味があるあなたは、こちらのあきおさんのブログをご覧ください。

未経験者向けのiPhoneアプリ開発講座「アプリクリエイター道場」

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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育児×副業×テレワーク・リモートワーク

actuarise株式会社にジョインしました

わたしがiOSアプリ開発をはじめて約二年半が経過しました。

東京と大阪のアプリ道場を受講したり、個人でアプリ開発して、四本のアプリをリリースしたり、AppleStore銀座でショートコントをしたり、アプリ開発講師をしたり。いろんな人に支えていただいたおかげで、この二年半は本当にいろいろなことを体験できました。

そして、2016年6月に、また新たな動きがありました。

それは、会社でのアプリ開発です。

そうです。わたくし、このたび、actuarise株式会社にジョインしたのです(ジョインって、いちど言ってみたかった)。

育児×副業×テレワーク・リモートワーク

わたしが、actuarise株式会社で働きはじめたきっかけや、なぜこの会社を選んだのか、ということの詳細は、会社のホームページに掲載されています。ぜひ、こちらの『actuariseが実践するテレワーク』の、スマホアプリ担当(クマっぽいのがわたしです)をご覧ください。

こちらでは、ポイントだけ書いておきます。

わたしは、以前から、個人でのアプリ開発だけでなく、会社でのアプリ開発に挑戦したいと思っていました。しかし、個人でのアプリ開発や、アプリ開発講師はつづけたいので、副業ができる会社を探していました。

さらに、あるとき妻が入院してしまい、子どもの世話をしながら仕事をしていました。主夫をしながらの仕事はとても大変で、そのときに、在宅(テレワーク・リモートワーク)で、時短勤務で働きたいと思うようになりました。

なかなか希望通りの会社は見つかりませんでしたが、副業、時短勤務、テレワーク・リモートワーク全部可というactuariseの求人を見て応募したのです。

actuariseでは、まさにわたしの希望通りの働き方が実現できています。

actuariseで週2〜4日仕事をして、それ以外の日は、個人でのアプリ開発やアプリ開発講師をつづけています。また、幼稚園の送り迎えなどのために、朝は10時から業務を開始して、途中は長めに休憩を取ることができます。そして、在宅勤務なので、子どもが熱をだしたときなどにも柔軟に対応することができます。

この仕事をはじめる前は、離れた場所で仕事をするのは難しいのでは? 勤務時間が短いとはかどらないのでは? といった心配がありましたが、まったく問題はありません。むしろ、オフィスでフルタイムで働いていたときよりも、集中してしっかりと仕事をすることができています。

『家庭か仕事か』という二択ではなく、『家庭も仕事も両立したい』よくばりなわたしにぴったりの働き方です。

いまの仕事

actuarise株式会社は、特徴的で便利なサービスを提供している会社です。

その中のひとつに、Webclipleというサービスがあります。

Webclipleは、会社内や自治体の重要な情報を、外部から安全に参照できる、便利なサービスです。その仕組みは、内部の情報に外部から直接アクセスさせるのではなく、情報をスクリーンショットで画像化して、その画像に外部からアクセスできるようにする、というものです。

インターネットやスマートフォンの普及によって、どこからでも会社や自治体の情報にアクセスができて、とても便利になりました。しかし、その一方で、不正アクセスで情報漏えいする、といった危険も増えています。とくに、個人情報などの機密情報を扱う場合は、慎重に対応する必要があります。

かといって、外ではまったく情報が見られないとなると、とても不便です。取引先で社内のデータを参照したり、自治体が重要なお知らせを住民に公開したり、といったことの需要は、これからますます増えていくでしょう。

そんなときに活躍するのが、Webclipleです。重要なデータは内部だけで見られるようにして、外から見たいデータのスクリーンショットを、Webclipleに登録します。そうすれば、スクリーンショットで保存した情報だけを、安全に公開できます。

興味がある方は、こちらのWebclipleサイトで詳しく紹介しているので、ご覧ください。

前置きが長くなりましたが、わたしがいま担当している仕事は、WebclipleのiOSアプリ『ClipleView』の開発です。

ところで、このサービス、なかなかユニークで、しかもいい感じでしょ?

わたしが仕事をするときのモットーのひとつが、『個人的にも社会的にもおもしろくて役にたつ』です。今回の仕事は、そのモットーにぴったりでした。

WebclipleやClipleViewが広まって、世の中が少しでも便利になればいいなー、なんて考えながら、日々ポチポチとMacにむかってプログラムを書いています。

これからの働き方

上でも書いたように、これからも個人でのアプリ開発や、アプリ開発講師もつづけていきます。

さらに、Studio Rainbow(わたしの個人事業主の屋号です)の新規事業として、新たな展開も目論んでいます。

また、主夫や育児の活動も、もちろんつづけていきます。

いまは、そんな状況なので、『育児×副業×テレワーク・リモートワーク』という働き方がいいな、と思っています。でも、ゼッタイにこうじゃなきゃダメ、というのではなく、自分や周りの状況にあわせて柔軟に働き方を変えていきたいと考えています。

もしかしたら、数年後にはフルタイムでガッツリと働いているかもしれませんし、いまと同じようにフリーランスであれこれやっているかもわかりません。

どちらにしても、先ほどのモットー『個人的にも社会的にもおもしろくて役にたつ』は変わりません。

というわけで、「一緒におもしろくて役にたつことやろうぜ」という方がいらっしゃいましたら、いつでもお声がけください。

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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