知的で優しいストーリーに酔いしれる! 万能鑑定士Qの事件簿1.2(松岡圭祐)ー三分で読める読書感想文ー

小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。

ようこそ。カップ麺読書感想文へ。

この記事は、三分で読める読書感想文です。カップ麺ができあがるまでの時間を、楽しくお過ごしくだされば幸いです。

 

一分で読めるあらすじ

 

「なんだこのシールは?」

東京都内のいたるところで、シールが大量に貼られるという不可解な事件が起きていた。

そのシールには、力士の絵が描かれていたので、『力士シール』と呼ばれ、ワイドショーを賑わせていた。

週刊角川の記者・小笠原悠斗は、その謎を記事にすべく奔走していた。調査を進める中で彼が偶然行き着いた店、それが『万能鑑定士Q』だった。

そこで出会った鑑定士・凛田莉子は、類い稀なる知識と観察眼を駆使して鑑定をする、まさに万能鑑定士の名にふさわしい存在だ。

凛田莉子の協力を得て力士シールの謎を追う小笠原悠斗。しかし、その時すでに日本中を巻き込む大変な事件が進行していることに、二人はまだ気付かない…。

 

一分で読める感想

 

今回は、『面白くて知恵のつく、人の死なないミステリ』と銘打った、万能鑑定士Qシリーズの記念すべき最初の事件です。(じーにーさん(@Genie09)、教えてくださって感謝です!)

そのコンセプトの通り、お話の要所要所で、主人公凛田莉子が驚異的な知識を披露してくれます。ゼロのような豆知識や雑学が満載のお話が好きなら、きっとわくわくします。

さらに、『人の死なないミステリ』なので、血生臭い殺人事件はありません。代わりに、科学や知恵を駆使した、知能犯罪が起こります。どちらも犯罪には違いありませんが、凄惨な事件に疲れた時も安心して読むことができます。

とはいえ、二転三転する展開にドキドキすること間違いなしです。

 

あと一分で読めるおまけ

 

凛田莉子が、いかにしてその若さで膨大な知識を身につけることができたのか?さらに、なぜ万能鑑定士になったのか?

また、万能鑑定士Qの『Q』にはどのような意味があるのか?

本編では、事件と並行してその謎を追うために、彼女の過去が紹介されます。

このエピソードのおかげで、凛田莉子の人物像に厚みがでています。さらに、作者の物語に対する姿勢_物事の因果関係をきちんと明らかにする_が垣間見えます。

荒唐無稽な作り話ではなく、現実に起こりそうなお話。でも、驚くような展開のお話。わたしがこの本にのめり込むのは、作者のそのような姿勢に共感するからでしょう。

そして、凛田莉子の性格の影響か、物語の根底には優しさと心配りがあります。

時に切なく、時に温かく。

大人から子どもまで、安心してオススメできる一冊です。

 

としの三分で読める読書感想文でした。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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主夫で育児メンで小説家でアプリ開発者でアプリ開発講師でアプリ開発本執筆中でLINEスタンプ作者でブロガーのとしです。 このブログは、タイトル通り晴れた日も曇った日も人生を充実させるちょっとした楽しさを取り上げます。それが少しでも誰かのお役に立つ日がくれば幸いです。

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