小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。
今日は昔話をします。
18世紀のイギリスに、羊飼いの娘メリーがいました。
彼女は、お母さん羊が育児放棄した子羊をたいそうかわいがりました。毎日ブラッシングし、ミルクをあげ、時にはリボンで飾りました。
そんなある日、メリーが学校に行くと、子羊がメリーのあとをちょこちょことついてきます。メリーは困りましたが、子羊は離れません。メリーは諦めて、こっそり教室に子羊を連れて行き、机のしたに隠しました。
しかし、授業中にメリーが当てられて黒板に向かうと、子羊もトコトコとでてきてしまいました。教室は大騒ぎです。先生は困ってしまいましたが、メリーが子羊をとてもかわいがっていることがわかったので、特別に授業に出ることを許しました。
のちに先生が、この時の思い出を詩にするとイギリス中に広まり、歌になりました。そう、あの有名な『メリーさんの羊』です。
一方、メリーと子羊には悲しい別れが待っていました。
ある日、牛小屋に迷い込んだ子羊が、牛のツノに突かれて死んでしまったのです。悲しむメリーのために、両親は子羊の剥製を作り、いつでも一緒にいられるようにしました。メリーはとても喜んで、いつも子羊の剥製の周りを走り回っていました。両親はその様子を見て、オルゴールを作りました。優しい曲とともに、メリーが子羊の周りを走り回るのです。
ある日、両親の知人であるサーカス団の団長が、そのオルゴールを見てこう言いました。そのアイデアを頂戴してもいいかな?両親は、お役に立てるなら喜んで、と快諾しました。
団長は以前から、子どもたちへ提供する遊びを考えていました。というのも、サーカスが開幕するのをテントの外で待ち望んでいる子どもたちが、退屈しないようにしたかったのです。
そこで団長は、オルゴールを真似て、羊の等身大ぬいぐるみを作りました。さらに、オルゴールではメリーが子羊の周りを走り回っていますが、それを逆にすることを思いついたのです。なぜなら団長は、自分たちが体を動かして子どもたちに楽しんでもらうことがとても大好きだからです。
子どもたちの周りをくるくると回る子羊のぬいぐるみたち。サーカスを待ち望む子どもたちの楽しみがひとつ増えました。
くるくるくるくるくるくる…。優しい音楽とともに羊は回り続けます。子どもたちの声を乗せて。
やがて、見ているだけでは我慢できなくなった子どもたちが羊に乗るようになり、アメリカに渡った時に羊が馬になりましたが、元になったオルゴール_メリーが子羊の周りを走り回るあのオルゴールです_の名前『メリーゴーアラウンド』は、そのまま残りました。
おしまい
というウソを考えたので、くらちゃん(@kuracyan)に捧げます。
メリーさんの羊のお話は、こちら↓の記事を参考にしました。
晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。
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