小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。
ようこそ。カップ麺読書感想文へ。
この記事は、三分で読める読書感想文です。カップ麺ができあがるまでの時間を、楽しくお過ごしくだされば幸いです。
一分で読めるあらすじ
姿は老女、心は幼女!その名もルナちゃん!
逆名探偵コナンとも言うべきルナちゃんに突然冷凍睡眠から起こされたマリア・D。彼女はルナのその異様な姿、そして、見覚えのある顔に驚愕する。そして…。
ここは地球から遠く離れた移民星ナイン。約30人のクルーが、地球から命をかけて宇宙を航海した末に開拓した星だ。
人々の努力により何世代にも渡って繁栄する惑星ナインだったが、ある時から謎の人口減少に悩まされる。様々な努力にも関わらず、ついに『最後の子どもルナ』が誕生したのだった。
そして、一人になったルナは、病気などの理由から冷凍睡眠した人を次々に起こし、『最後の子ども』としての悲しい運命に決着をつけようとする。
一分で読める感想
今回は、新井素子さんの長編SF小説『チグリスとユーフラテス』です。
新井素子さんらしい読みやすく軽やかな文体ですが、話の内容はどっぷりと重たいです。所々であまりの容赦のなさに、本を持ち上げることができなくなりました。
何しろ『最後の子ども』がテーマです。もし自分が最後の子どもとして産まれ、広い惑星にただ独り取り残されたら、と思うとその孤独感に絶望します。
また、ルナが冷凍睡眠から起こす人たちの人生も、それぞれの時代の苦難を背負っていて、胸が締め付けられます。
しかし、物語の根底には、新井素子さんらしい優しさと強さがしっかりと根付いています。
人はなぜ『生きる』のか?何のために『生きる』のか?
そんなことを考えるきっかけとなりました。
あと一分で読めるおまけ
新井素子さんの小説では、『グリーン・レクイエム』とその続編の『緑幻想』が衝撃的でした。
植物から進化した人間と出会った主人公が、人類が犯した罪と対峙します。その凄絶な様にも衝撃を受けますが、続編の緑幻想での展開には『スタンドも月までぶっ飛びました(ジョジョネタ)』。
そんな考え方もあるのか!自分のものの見方はなんて偏っていたのだろう、と初めて感じた小説です。
緑幻想もチグリスとユーフラテスも、『生きる』ということは、とても難しくて辛くて、でも不思議で面白い。そして、人は独りで生きているのではない_他者だけでなく、様々な生き物や地球や宇宙も含めて_ということを思い出させてくれます。
作品の雰囲気は全く異なりますが、岩明均さんの『寄生獣』を思い出しました。
あなたと寄り添いたいとしの三分で読める読書感想文でした。
晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。
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