小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。
ようこそ。カップ麺読書感想文へ。
この記事は、三分で読める読書感想文です。カップ麺ができあがるまでの時間を、楽しくお過ごしくだされば幸いです。
一分で読めるあらすじ
「あなたの店の売り上げは、これから落ちていきます。しかし、わたしならそれを取り除いて差し上げることができる。その代わり、今後、売り上げの三十五パーセントを毎月振り込んでいただきます。」
突然売り上げが落ちた人気ファッションショップに、一本の奇妙な電話がかかってきた。
なぜそのようなことがおこるのか?ファッションショップの店長・星合結衣が困り果てて飛び込んだ先は、あの『万能鑑定士Q』だった。
万能鑑定士・凛田莉子は、初対面のその女性がファッションショップの店長であることを見事な観察眼で見抜く。そして、店長・星合結衣を迎え入れた凛田莉子は、奇妙な電話の話を聞き、協力を約束する。
店長と共にファッションショップを訪れて違和感を感じる凛田莉子。彼女は突然非常ベルを鳴らし、違和感の理由を突き止める。
果たしてその違和感の理由とは?なぜ突然売り上げが落ちたのか?
その頃、手口は異なるが、高度な技術を駆使した詐欺が、あちこちで起きていた。
その優しさゆえに困った人を見過ごせない凛田莉子は、事件の渦中に飛び込んでいった。調査を進める中で、次第に一人の人物が浮かび上がってくる。
その人物とは?そして、事件の目的とは?
一分で読める感想
今回は、『面白くて知恵のつく、人の死なないミステリ』万能鑑定士Qシリーズの第三弾です。
前作の感想はこちら↓をご覧ください。
知的で優しいストーリーに酔いしれる! 万能鑑定士Qの事件簿1.2(松岡圭祐)ー三分で読める読書感想文ー | はれときどきくもりZ
今回のテーマはズバリ音!
音を使った巧妙な詐欺事件。その鮮やかな手口には感心させられます。そして、凛田莉子がどのような知識と観察眼を披露してくれるのか、どのようにトリックを暴くのか、今回も目が離せません。
専門的な知識やたくさんの雑学が登場するにも関わらず、わかりやすい文章のおかげでとても読みやすいです。また、前作同様に二転三転する展開は見事のひとことで、最後まで気が抜けません。
そして、凛田莉子の優しさが光るトリックは、涙を誘います。
一冊完結型のお話しなので、前作を読んでいない方も安心して読むことができます。とはいえ、前作のあの人やその人が登場するので、前作を読んでいると楽しさが膨らみます。お時間がおありでしたら、ぜひ1.2から読んでください。
あと一分で読めるおまけ
今回のお話では、比較的初期の段階で犯人が明らかになります。
しかし、あと少しというところで、証拠がつかめず推理が覆される。その展開にやきもきさせられます。
犯人があらかじめ明らかになっているタイプのミステリを、倒叙ミステリと呼ぶそうです。
【倒叙形式】とうじょけいしき
①時間の流れをさかのぼる(逆行する)形で叙述していく文章の形式。
②特に推理小説に使われる叙述形式。あらかじめ犯人や犯行の内容などを冒頭に描き,その後,それを知らない謎解(なぞと)き役が謎を解いていく過程を描いていくもの。 #daijirin
大辞林より引用
倒叙ミステリとして思い出すのは、石持浅海さんの『扉は閉ざされたまま』です。推理のみで少しずつ真実を明らかにしていく過程は、ミステリ好きなら必見です。
ぜひ、万能鑑定士Qとともに、お楽しみください。
謎解きは苦手だけど、読むのはだいすきなとしの三分で読める読書感想文でした。
晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。
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