小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。
ようこそ。カップ麺読書感想文へ。
この記事は、三分で読める読書感想文です。カップ麺ができあがるまでの時間を、楽しくお過ごしくだされば幸いです。
一分で読めるあらすじ
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」
勇者「断る!」
ドラゴンクエスト1の竜王との戦いをご存知だろうか?
竜王が勇者に対して、世界の半分をやるからわたしの部下になれ、と誘うのだ。
この物語は、まさにその瞬間から始まる。
魔王の元へやってきた勇者に、世界の現状を説明する魔王。
魔王は勇者に、人間と魔族の戦いの真の理由が、人間界と魔界の政治および経済構造にあると説く。そして、その理由を排除して、複雑な社会を再構築しようと勇者を誘う。
かくして、勇者は魔王とともに、誰も見たことのない別の結末_未だ見ぬ丘の向こう_を目指す。
一分で読める感想
昔から続く勧善懲悪ファンタジーは、勇者が魔王を倒してめでたしめでたしと終わります。
しかし、まおゆうでは、あえてその場面から始まり、新たな次元へとお話を進めます。
魔王は、魔力ではなく、経済に関する莫大な知識を武器に社会そのものへの戦いを挑みます。それは、時に魔力による戦いよりも、非情で困難な道です。
果たして魔王と勇者は、『未だ見ぬ丘の向こう』にたどり着けるのでしょうか?
全編会話だけで展開するので、最初は戸惑うかもしれません。しかし、軽妙な会話のテンポのおかげで、とても読みやすく、スピーディに物語が展開します。複雑な内容にも関わらず、次々とページをめくりたくなります。
また、豊富な知識のわりにおぼこい魔王と、純粋でまっすぐな勇者のかけあいが、温かい笑いを誘います。
あと一分で読めるおまけ
まおゆうは、元はネットで公開されていたお話です。
わたしもネット版を読み、その面白さにはまりました。一度読んだのに、なぜもう一度読んでいるかと言うと、二つの理由があります。
一つは、本の形式になっているからです。そして、もう一つは、解説が入っているからです。
この二つの理由で、ネット版よりも格段に読みやすくなっています。まおゆうが気になる方は、ネット版で少し読んでみて、内容が気に入ったら本を購入することをオススメします。
最後に、1巻で印象に残った魔王のセリフを紹介します。(一部わたしが改訂しています。)
人間は自分のものさしにあわせて世界を理解するのだ。それらの闇を払うには、知識(=教育)が必要だ。しかも、教育がより重要である理由は”教育が重要であるという事実”も教育がないと理解されないという点にある。
人類の長い歴史上で、教育が一般的に普及したのは、ほんの最近のことです。教育がなければ、世界が広いことすら気がつかずに人生を過ごしてしまう。そのようなことを再確認させてくれました。
丘の向こうの空とおくに幸い住むといいなと願う、としの三分で読める読書感想文でした。
晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。
【今回紹介した本】
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