小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。
ようこそ。カップ麺読書感想文へ。
この記事は、三分で読める読書感想文です。カップ麺ができあがるまでの時間を、楽しくお過ごしくだされば幸いです。
一分で読めるあらすじ
『僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない』
雅史は夜道を走る車のハンドルを握りながら、ふと小説の一節を思い出した。
なんでも十年くらい前に解散したロックバンドが、その小説を引用したらしい。そしてその曲は、演奏途中で音が途切れるのが話題になっていた、と学生時代の友人が言っていたな。
雅史がカーステレオから響く歌詞を口ずさんでいると、突然あたりを静けさが包んだ。
怪訝に思う雅史。しかし、それこそ「間奏中の無音」だった。
ちょうどその時、開け放した窓から女性の叫び声が聞こえてきた。
正義感の強い雅史は、驚きながらも車を止め、声の方角に向けて歩く。
そこで雅史が見たものは…
……
そして舞台は、現在、三十数年前、さらに十年後へと移り変わる。
時代を超えてつながる人々の想いとは?
一分で読める感想
今回は、伊坂幸太郎さんのフィッシュストーリーです。
フィッシュストーリーは、『動物園のエンジン』『サクリファイス』『ポテチ』そして、表題作を含めた四つの短編集です。
どれも秀作ですが、伊坂幸太郎さんの『ラッシュライフ』が好きなわたしとしては、フィッシュストーリーのような展開が大好物です。
と言うと、伊坂幸太郎さんのファンの方なら、なるほど、と感じていただけるかと思います。伊坂幸太郎さんの作品をご存知ない方は、ぜひその世界観をお楽しみください。
また、『サクリファイス』と『ポテチ』には、あのクールな空き巣『黒澤』が登場します。
黒澤が、人を探して紛れ込んだ田舎の集落。そこで行われる不思議な儀式にまつわる話の『サクリファイス』。
野球選手の家に忍び込んだ黒澤の空き巣仲間。彼の一見のんびりとした無計画な行動のゆくえを追う『ポテチ』
どの作品もスラスラと読めますが、心に何かを残します。
あと一分で読めるおまけ
『サクリファイス』と『ポテチ』に登場する黒澤は、伊坂幸太郎さんの『ラッシュライフ』や『重力ピエロ』に登場します。
また、『動物園のエンジン』の伊藤は、『オーデュボンの祈り』に登場します。
伊坂幸太郎さんの作品は、さりげなく作品間のリンクがあります。作品を読み進めると、「あっ、あの人が出てる!」という楽しみがあります。
本編の邪魔をしない程度のさりげなさなので、元の作品を読んでない方でも気にならないでしょう。
でも、読んでいるとより楽しめるので、ぜひ最初から順番に読むことをオススメします。
ゲームでも漫画でも、作品間のリンクが大好きなとしの三分で読める読書感想文でした。
晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。
【今回紹介した本】
【関連する本】
【関連する記事】
格好いい大人は好きですか? ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)ー三分で読める読書感想文ー | はれときどきくもりZ
映像の力を実感! ゴールデンスランバー(原作伊坂幸太郎)ー三分で読める映画感想文ー | はれときどきくもりZ
ファンタジーは新次元へ! まおゆう魔王勇者1(橙乃ままれ)ー三分で読める読書感想文ー | はれときどきくもりZ
【タスククエスト連載してます】
タスククエストとは?
このブログで連載中のタスク管理を題材にした小説です。ストーリーを楽しみながらタスク管理を身につけられるおもため話し(おもしろくてためになる話し)を目指します。興味をお持ちのあなた、ぜひこちら↓のタスククエストまとめをご覧ください。
また、書籍、記事の執筆等のご依頼があれば、積極的に受けさせていただきます。ぜひお声かけください。
メールアドレス→toshi586014あっとicloud.com(あっとを@に変換してください)
Twitter→@toshi586014
Written with MyEditor.
Posted from するぷろ for iPhone.
本を出版しました!
1件のコメント