わたしのブログ開設手順を晒します。ブログ開設チェックリスト編

小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。

このブログは2012年9月16日に開設しました。詳しくは、こちら↓の記事をご覧ください。

ブログを移転しました!新生ブログをよろしくお願いします。 | はれときどきくもりZ

ブログを開設する作業中は、分からないことがたくさんあり、困りました。しかし、親切な先輩ブロガーの皆さんが公開してくださった記事を参考にしながら、無事に開設することができました。

わたしがお世話になった皆さんへの恩返しと、これからブログを始めようとする皆さんへの応援として、連載を始めます。

その名も『わたしのブログ開設手順を晒します』略して『わたブロ開設編』です。

今回は、独自ドメインはムームードメイン、レンタルサーバーはロリポップ!、ブログソフト(という呼び方でいいのかな?)はWordPressを使用しています。

 

第一弾のテーマは?

 

まずは第一弾として、わたしがブログ開設に使ったチェックリストを公開します。

↑実物はこのような感じで、Evernoteで作成しています。Evernoteのチェックボックスとノートリンクを使っています。ノートリンクは、参考にしたブログ記事へのリンクと登録確認メールへのリンクを張り付けるのに使っています。

そして、iPhoneで見るときは、素早く見れるSmartEverを使用しています。

 

ブログ開設チェックリスト

 

では、実際のチェックリストを紹介します。まずはざっと一覧を眺めて、ふーんこんなのがあるのかー、くらいにイメージしてください。それぞれの項目の詳細は、次回以降に紹介します。

2012年9月13日

□ドメインを取得する(ムームードメイン)
□レンタルサーバーを契約する(ロリポップ)

 

2012年9月14日〜2012年9月15日

□更新されるまでしばし待つ
□WordPressをインストールする
□テーマを設定する
□ユーザーのプロフィールを設定する
□設定メニューを設定する
□プラグインをインストールする
□iPhoneでブログを更新できるように設定する
□Google Analyticsのトラッキングコードを追加する
□Amazonアソシエイトを登録する
□楽天アフィリエイトを登録する

 

2012年9月18日

□無料写真サイトをブックマークする

 

2012年9月20日

□ロリポップに支払いをする

 

2012年9月21日

□固定ページを作る

 

2012年9月28日

□LinkShareを設定する
□ヨメレバ、カエレバを設定する

 

2012年10月4日

□LinkShareのiTunes提携を申請する
□固定ページを作る
□Googleアドセンスを申請する

 

日付は実際に作業をした日です。作業の順番にもよりますが、だいたいこのくらいかかるんだなという目安にしていただければと思います。

 

おまけ

 

次回は、ドメインの取得からWordPressのインストールまでを紹介する予定です。そこで、次回までにこれを先にしておくとスムーズに進めるよ、ということを挙げておきます。

ドメイン名を決める
WordPressのテーマを決める

ドメイン名とは、URLのメインの部分です。このブログで言うと『https://toshi586014.net//』のなかの『toshi586014』の部分です。既に登録済みの場合は使用できないので、いくつか候補を考えておくといいです。『.net』の部分は、『.jp』や『.info』などから選べます。ものによって値段が違うので、実際に登録する時に見てみましょう。

WordPressのテーマとはブログの見た目です。パソコンからこのブログをご覧になっている場合は、水色の背景やオレンジ色の見出し文字、右側のプロフィール欄やカテゴリ欄が表示されていると思います。そういったデザインをセットで提供してくれるのが、WordPressのテーマです。あとで変更もできるので今すぐ決める必要はありませんが、テーマを選びながら気分を盛り上げておいてください。

テーマ選びには、こちら↓の記事が参考になります。

WordPressのテーマをネットで探し、自分のブログにインストールし反映させる方法

それでは、次回お会いしましょう。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

今回紹介したアプリ

 

SmartEver – サクサク使える軽量Evernoteクライアント 1.4(¥170)

カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
現在の価格: ¥170(サイズ: 3.8 MB)
販売元: App

 

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iPhone 5が気になる今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?

小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。

iPhone 4とわたし

 

わたしは今、iPhone 4を使っています。それほど不満はなく、本体代金の残債もあるので、しばらくそのままでいいかなと思っていました。

しかし、iPhone 5を実際にさわってみると、その軽さ速さ、なにより画面の広さに驚きました。

iPhoneで小説やブログを書くわたしとしては、のどから手も足も出るくらい、広い画面はほしいのです。

しかし、諸事情もあり、iPhone 5を指をくわえてみていました。

 

そして転機は訪れる

 

そんなある日、子どもと散歩をしているときに、ふと目に入ったソフトバンクショップにふらりと立ち寄りました。

子どもが遊べる場所があったので、うちの子にはそこで遊んでもらって、わたしは店内をぶらぶらしていました。そうして、うちの子が遊び場にあるおもちゃにも飽きてきた頃、わたしたちは店を出ました。

ふと、自分の手をみると、なにやら見知らぬ紙切れがあります。それを開いたときのわたしの衝撃と言ったら!

「何を言っているかわからねーと思うが、今起こったことをありのままに話すぜ。ソフトバンクショップに入ったと思ったら、iPhone 5の予約が完了してたんだ!超スピードとかそんなチャチなもんじゃねー。もっと恐ろしいiPhoneの片鱗を見たぜ。」とポルナレフ君も髪の毛がおっ立って、スタンドも月までぶっ飛ぶくらいです!

というわけで、iPhone 5を予約しちゃいました。しかも、64GBのブラックです。16GBでいいかなと思っていましたが、大さん(@delaymania)のこの記事↓を読んで、64GBに決めました。

僕がiPhone 5の64GBモデルを選んだ理由 | delaymania.com

 

さらに驚きの…

 

わたしのスタンドが月までぶっ飛んだ翌日のことでした。

電話機の留守番電話ボタンが、何かを伝えるかのように、チカチカと点滅しています。またいつもの間違い電話か_以前お店で使われていた電話番号のようで、未だに注文の電話がかかってきます_と思い聞いてみると、ソフトバンクショップからでした。

なぜか嬉しそうに話す店員さんの声は、次のような内容を告げていました。

「昨日の今日で申し訳ございませんが、iPhone 5の64GBモデルが入荷しましたので、ご来店ください。」

申し訳ないなんてとんでもない!グッドニュースじゃないか!というわけで、次の日には入荷のお知らせがきました!大さんありがとう!

残債と契約内容の都合で、11月頭にならないと機種変更できないので、もうしばらく我慢ですが、今からうきうきです。

 

おまけ

 

iPhone 5を予約される方、特に早く手に入れたい方は、64GBモデルをオススメします。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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足音【創作の本棚】

小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。

今回は、わたしが書いた小説を掲載します。【創作の本棚】と題して、今後も自分で書いた小説を掲載する予定なので、お楽しみください。

 

足音

 

僕は足音が好きだ。

冬、それも雪がはらはら舞う中、街灯を受けてきらめく雪を眺めながら、白い息を吐き、コツコツと足音を響かせ石畳を歩く。

誰もいない寝静まった町、雪の舞う音だけが聞こえる、そんな世界に僕のリズミカルな足音が響く。心臓の鼓動と足音が同じテンポでダンスしている。

コツコツ、コツコツ、コツコツ…

そんな足音が好きだ。

 

 

わたしは足音が嫌い。

駅の雑踏を抜け、商店街から住宅地にはいる。少しずつ人影が減り、雑多な足音からわたしの足音が抜け出す。合唱コンクールでクラス全員が歌っていたはずが、気がついたら自分一人しか歌っていなかったような、そんな気恥ずかしさを覚える。

カッカッカッ、カッカッカッ…

ヒールがアスファルトを削る音が聞こえる。心臓の鼓動よりも少し早い足音。それは身体の、そして生命のリズムよりも生き急いでいるようで、さらに焦燥感を募らせる。

わたしは足音が嫌い。

 

 

僕は足音が嫌いだ。

人通りの少ない住宅地。僕が一人で歩いていると、後ろから足音が聞こえる。

カッカッカッ、カッカッカッ…

ヒールがアスファルトを削る音だ。心臓の鼓動よりも少し早い足音。しかし、僕の歩幅_先月測ったときは約65cmだった_よりも歩幅の狭そうなその足音は、僕の足音に追いつかない。

コツコツ、コツコツ、コツコツ

カッカッカッ、カッカッカッ

つかず離れずその足音は、僕の心を乱す。なぜ、同じペースで歩かれることに違和感を感じるのだろう?落ち着かない気分になるのだろう?

 

 

わたしは足音が好き。

ゆっくり歩いている人の足音が好き。前をゆく人は、とても素敵な歩き方をしている。

コツコツ、コツコツ、コツコツ

わたしも同じように歩いてみようかしら?

カッカッカッ、カツカツカツ、カツン、カツンカツン…

わたしはその足音に満足した。

しかし、ペースを変えたわたしは、前の人からどんどん遠ざかる。

交わらない二人。

二人の足音は、今やシンクロナイズドスイミングのように息をぴったり合わせ、住宅地にこだましているのに…。

わたしが背伸びして速く歩けば良かったの?

それとも、彼が周りを気遣って、心を乱しながらもさらにのんびり歩けば良かったの?

もう答えは分からない。

だって、あの時、わたしはあの人の足音に心惹かれたのだから。そして、追いつくことよりも同じペースで歩くことを選んだのだもの。

僕は、
わたしは、

足音が、

嫌い
好き

~ fin ~

 

この小説が、あなたの心に響けば幸いです。

あなたの素直なお声をお聞かせください。ご感想をお待ちしております。

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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EvernoteのWebクリップが大活躍!GoogleとEvernoteを一括検索する方法

Evernote大好き、小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。

あなたはEvernoteのWebクリップを使っていますか?

わたしがEvernoteを始めたきっかけはWebクリップでした。MacやiPhoneの活用法、タスク管理やライフハック、そして面白いお話やぐっとくる言葉。そういったものを残しておく場所として、Evernoteを活用していました。

もちろん、インターネット上の情報なので、(消されない限りは)検索すればもう一度見ることはできます。しかし、二度手間ですし、検索しても同じ情報が出てくる保証はありません。

そんなWebクリップ大好きなあなたに朗報です。MacのSafariでGoogle検索と同時に、Evernoteも検索できるようになりました。

それでは、紹介します。

 

設定

 

まず、設定をします。

↑Safariを起動して、メニューバーにあるぞうさんマークをクリックします。

↑次に、オプションをクリックします。

↑同時検索機能を利用するをチェックします。

これで、設定は完了です。ほっほいさまです。

 

使ってみよう!

 

では、実際に使ってみましょう。Safariでいつものように検索します。それでは、『タスククエスト』で検索します。

↑すると、Google検索結果の上にぞうさんマークが表示されます。ここをクリックすると…

どーん!とEvernoteの画面が開き、タスククエストの検索結果が表示されました。

なんと簡単な!今までコツコツと貯めたWebクリップが大活躍すること間違いなしです。

 

最後に

 

いかがでしょうか?目立たない場所にある設定なので、あまり活用されていないのかもしれませんが、実はすごい発明なのでは?と感じています。

なぜなら、自分が残した情報というのは、一度自分というフィルターがかかっているので、もう一度自分の琴線に触れる可能性が高いからです。

さらに、わたしはこの新機能をしばらく試して、以前参加したEvernoteイベントで感じた、未来へのわくわく感を思い出しました。Evernoteイベントの詳細は、こちら↓をご覧ください。

 

記憶と記録の未来ゾウ。Evernoteイベントに行って感じたこと。 | はれときどきくもりZ

 

今回の新機能は、インターネットという膨大な情報群と、Evernoteという言わば自分の記憶が融合する、そんな未来像の一端を垣間見ることができます。

攻殻機動隊が、そしてGene Mapperが実現するのは、それほど遠くない未来なのかもしれません。

これからも、Evernoteの進化が楽しみです。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

こんな本はいかがですか?

Gene Mapper | ハイスピード・ノベル「Gene Mapper」Webサイト

 

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タスククエスト ー特別編ー『第1回 誠 ビジネスショートショート大賞』応募作

今回はタスククエスト特別編として、『第1回 誠 ビジネスショートショート大賞』応募作を掲載します。タスククエストの序章を改訂した、もう一つのタスククエストをお楽しみください。

タスク管理初心者よ。いざ、わたしと共に冒険の旅へ。その名もタスククエスト!

 

目を開けるとわたしは火口に立っていた。

熱風と硫黄のにおいで息をするのも苦しい中、絶え間なく吹き上げている黒煙を縫って、わたしは人を捜していた。

「父さん、父さん…。」

口を開けると、熱気で口の中があっという間に乾燥してひび割れるのが分かる。しかし、それでも声を出さずにはおれなかった。やっと父さんに会える、ただそれだけの想いで…。

右手の煙がかすかに揺れ、人の姿を形作る。わたしはとっさに駆け寄り、肩に手をかけた。しかし、手はむなしく空を切り、煙がわたしをからかうように手の周りで踊った。

その時、かすかに声が聞こえた。「コービー…、コービー。」わたしの名前を呼んでいる。きっと父さんに違いない!しかし、煙で視界が遮られているせいか、どこから聞こえるのか見当もつかない。「コービー、こちらに来てはダメだ。わたしは…、お前は母さんを…。」やはり父さんだ。「父さん!どこにいるんだよ!?」わたしは当てずっぽうに走り出した。
その瞬間、足元が急斜面になり、火口に向かって転がり落ちていった。固まった溶岩石が体を切り裂き、飛び散った溶岩が肌を焼く。わたしは絶望的な気持ちで父に救いを求め、叫んだ。「父さーーーん!」

「コービー…、コービー…。」

誰かが呼んでいる。あの声は…母さんだ。わたしは目を閉じたまま、ぼんやり考えた。

ああ、あれは夢だったのか。伝説のタスク管理ツールを見つけ、父さんに会いに行くところだったんだ。もう少しだったのに、火口で見失ってしまった。

しかし、夢なら仕方ない。

さらに母の声は続く。「コービー…。早く起きなさい。今日は王様に会いに行く日よ。」

わたしはガバと布団をはねのけて起き上がった。

そうだ!

今日はわたしの二十歳の誕生日だ。成人を迎えたこの日に、王様に会いに行って冒険に出る許可をもらうんだった。

急いで用意を済ませたわたしは、王様の元へ_すなわち遠く離れたわたしの家からも見える、大地にしっかりとそびえ立つあの『アーレン城』へ_向かった。

城門をくぐると、兵士がわたしの帽子を見て王様の元へ案内してくれた。

わたしの国では、成人の儀式の日にエボという名の帽子をかぶる習慣がある。わたしは、少し誇らし気な気持ちで胸をそらしながら兵士のあとを歩いた。

玉座の向かいに案内されたわたしは、左膝と右拳を床につけて跪いた。隣には、先に到着していたわたしの幼なじみが跪いている。彼女は、チラとこちらを向き、軽くウィンクした。わたしは彼女に向かって微笑んだ。

その時、王様_アーレン国を支配する君主であるデービッド王_の声が王の間に朗々と響きわたった。

「二人ともよく来てくれた。まずは二人の成人に祝福の意を表す。」

わたしたちは畏まって答えた。「ははっ。ありがとうございます!」

少し間が空いて、王様は静かに語り始めた。その声は力強く、ゆったりと流れる大河を彷彿とさせた。

「そなたたちも既に聞き及んでいると思うが、この国は大変な危機にさらされている。
伝説の魔王が復活し、魔物どもが徘徊するようになったため、人々は苦しめられているのだ。特に夜になると魔物どもは力を増し凶暴になる。そのため、人々の活動は日の出ている間だけになってしまい、皆仕事が終わらず困っておる。
そなたたちの使命は、伝説のタスク管理ツールを見つけ、人々の生活を改善することだ。そして、タスク管理ツールを使いこなし、力を蓄え、魔王を倒してくれ!」

「ははっ!」わたしたちは再び畏まって答えた。

王様は厳かに続けた。

「冒険の旅は過酷なものとなろう。そなたたちへのアドバイスだ。この世界の何処かにあるというタスクカフェを探すのだ。そこにはタスク管理マスターたちが集まるという。きっと有益な情報を得られるに違いない。」

ふと思いついて、わたしは王様に尋ねた。「それはつまりルイーダの酒場的な場所でしょうか?」

ばきっ!

イテテ。何するんだよ。わたしは幼なじみを睨みつけた。

「莫迦っ!舞台裏の話をするんじゃないよ!」彼女がさらにすごい形相で睨み返してくるので、わたしはひるんでしまい「あ、ああ…。」としか答えられなかった。

舞台裏って何のことだよ!とは言えない…。

「ごほん、二人とも王の御前ですぞ。」宰相のカイーゼがわたしたちをたしなめた。

「失礼いたしました。」わたしたちは再び跪いて非礼を詫びた。

王様はにこやかな顔になり、先ほどとは打って変わって優しい声で話を続けた。「よいよい。そなたたち若人が次の時代を担うのだから、元気でいてもらわねば、わたしも安心して引退できぬというものだ。」

「またそのようなお戯れを。」宰相のカイーゼが苦い顔で答えた。

王様は瞬間憂いを込めた顔で、「カイーゼには苦労をかける。」と呟いたあと、再び厳かな声でわたしたちに呼びかけた。

「さあ、二人の若人よ。勇者候補たちよ。いざ、冒険の旅に出るのだ!
行く手には多くの困難があろう。しかし、お互いに力を合わせ、先人たちより知恵と力を借り、乗り越えて行くのだ。
また、この世界には、失われしタスク管理の技を記した書物があるそうだ。それを見つけ出せば、大いなる力となり、そなた達を助けてくれるだろう。旅の無事を祈る。」

わたしたちは王様の言葉を胸に刻み、万感の想いを込めて応えた。「ありがたきお言葉!われら二名、本日より冒険の旅にまいります。」

王様の元を辞したわたしたちは、冒険の旅に出る準備をするため、町に向かって行った。

そのころ、王の間で、宰相のカイーゼは難しい顔をして王様に尋ねた。「あのものたちは、無事に旅を終えられるでしょうか?特に、コービーと申すものは、『あの父親』の息子と聞いております。」

王様は希望と絶望が混ざったような複雑な顔をしながら、静かに答えた。

「わからぬ。しかし、何故かあのものたちを見ていると、希望を抱きたくなる。しかし、結果はあのものたち次第なのだ。われらにできることは、信じることだけだ。あのものたちを信じようではないか。」

「御意。」

王様は、深く礼をするカイーゼを暖かい目で見ると、その後ろの窓に視線を移し、厳しい顔で窓の外を眺めた。

外には二人が向かった大きな町が広がっている。さらにその外には広大な世界が広がっている。

いまや、魔物たちの蠢く世界が…。

 

解説

 

特別編を読んでくださって、ありがとうございます。

さて、今回はこちら↓の記事でお知らせした、『第1回 誠 ビジネスショートショート大賞』応募作を掲載しました。

『第1回誠 ビジネスショートショート大賞』の結果が発表されました | はれときどきくもりZ

序章を公開したのが6月18日なので、約4か月が経過しました。読み返してみると、懐かしいやら恥ずかしいやらですが、すべてはここから始まったと思うと感慨深いものがあります。残念ながら一次選考で落選しましたが、わたしの愛すべき作品をお楽しみいただければ幸いです。

 

読者コーナー

 

今回も読者コーナーのお時間がやってきました。
今回は、第十九話へのコメントを掲載します。

今回コメントをくださった方々はこちらです!
(掲載は、時間が早い順番です。)

 

じーにーさん、ありがとうございます!今回もタスククエストがやってきました。

 

マロさん、ありがとうございます!GTDをタスク管理に取り入れている方は多いですね。しっかりと押さえていきたいと思います。

 

かおりさん、ありがとうございます!頭の中の考えを書き出すとスッキリしますよね。物語も楽しんでいただけて、嬉しいです。

 

おがわさん、ありがとうございます!おがわさんもGTDに興味がおありなんですね。期待を裏切らない内容に仕上げるべく、精進します。

 

ひろきさん、ありがとうございます!あまり気負わず、まずは紙とペンで気軽に試してみてください。仗助もびっくりなくらいスッキリですよ。

 

ひろきさん、ありがとうございます!GTD本はオススメですので、ぜひご覧ください。

 

マーさん、ありがとうございます!まずはわかりやすい導入から入って、自分なりに解釈したGTDに踏み込んで行くつもりです。これがGTDに触れるきっかけとなれば幸いです。

 

みなさん、今回も素敵なコメントをありがとうございました。

というわけで、今回の読者コーナーは、これにて終了します。

 

ご挨拶

 

いつも応援してくださるあなたに、心より感謝します。

また、こんないい方法もあるよ、というご意見がありましたら、わたし(@toshi586014)宛にお知らせください。
もちろん、ストーリーに関するご感想も大歓迎です。

それでは、次回またお会いできることを、楽しみにしています。

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

【前回のお話】

 

タスククエスト ーGTD物語ー | はれときどきくもりZ

 

【タスククエストまとめはこちらです】

 

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