決意

それは金剛石のように固い

朝、目をさます。

わたしは、カーテンを開け、外の空気をとりこむ。

ああ、あたらしい一日のはじまりだ。

まだ目にやさしい太陽の光を浴びながら、わたしはかたく心に誓う。

『今日こそは、子どものことを怒らないようにしよう』

それは、金剛石のように固い決意だ。

さあ、朝食の用意をしようか。ふふふっ、なんだかいい一日になりそうだ。

◆◇◆◇

「あっ、ハムは一枚ずつだしてって言ってるでしょ!」

「そんなとこにお茶を置いたらひっくり返すよ! あっ、ほらー。だから言ってるやん」

「こら! ケンカしない!」

「!」

「!!」

「!!!」

「いいかげんにしなさい!!」

◆◇◆◇

かくして、金剛石のように固いわたしの決意は、今日もボロボロと崩れおちる。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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ふじもなおのアトリエがさらにパワーアップしてリニューアル。とっても素敵な似顔絵を描いてもらいませんか。

アイコンで悩んでませんか?

SNSのアイコンで悩んだことありませんか?

自分らしいアイコンにしたい。でも、ネットで自分の写真を使うのはちょっとイヤだな。それに、アイコンは、かわいいのがいいな。

とお悩みのあなた!

そんなあなたにオススメなのが、本日ご紹介するサービス『ふじもなおのアトリエ』です。『ふじもなおのアトリエ』では、写真を送るだけでとっても素敵な似顔絵を描いてもらえます。

あまりにも素敵で大好きなので、わたしはかれこれ4年も愛用しています。

百聞は一見にしかずですね。実際に描いてもらった似顔絵をご覧ください。

ハイ、ジャーン!

どうですか、この素敵な似顔絵!

シンプルでかわいいでしょ!
しかも、これだけシンプルなのに、特徴をしっかりと描いてくれています。

その証拠に、ネットで知り合ったかたに、実際にお会いしたときの第一声は、たいてい「アイコンそっくり!」です(どれくらいそっくりなのかは、お会いしたときのお楽しみに)。

ふじもなおのアトリエとの出会い

Twitterをはじめてしばらくして、アイコンをどうしようかな、と悩んでいるときに、ふじもなおのアトリエと出会いました。サイトで紹介されていた、かわいい似顔絵サンプルを見た瞬間に一目惚れして、すぐに描いてもらいました。

その、記念すべきはじめての似顔絵が、こちらです。

そのあとも、何回も似顔絵を描いてもらいました。

背景や小物つきの似顔絵や。

子どもといっしょの似顔絵や。

ちょっと変わったところでは、8ビットふう似顔絵なんかも。

はじめての似顔絵から4年が経ちましたが、ずっとかわらず、ふじもなおのアトリエの似顔絵を使い続けています。だって、かわいいんですもの!素敵なんですもの!

というわけで、TwitterやFacebookといったSNSはもとより、名刺やチャットワークなども、すべてふじもなおのアトリエの似顔絵を使っています。そうすると、たとえばTwitterを開いたときに、かわいいアイコンが目にはいって、それだけでほんわかします。

ふじもなおのアトリエはこちら

ここまで読んで、似顔絵に興味がでたあなた!

ぜひ、こちらの『ふじもなおのアトリエ』サイトをご覧ください。そして、ぜひ似顔絵を描いてもらってください。

ホーム | ふじもなおのアトリエ

世界にひとつしかない、あなただけのステキな似顔絵ができあがること、間違いなしです。

それでは、ステキな似顔絵ライフを!

おまけ

わたしが書いた、絵本風ほのぼの小説『あずきちゃんと虹色クレヨン』の表紙と挿絵も、ふじもなおのアトリエのふじもなおさんに描いてもらいました。

お絵描きが大好きな小学生の女の子、あずきちゃんと、七色のクレヨンにまつわる登場人物たちの、ちょっぴり不思議で、少し切なくて、でも心温まるお話です。

お話の雰囲気にあった、とっても素敵なイラストなので、ぜひご覧ください。

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晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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すぐにはわからないもの

その答えは本当?

育児をしていると、答えがほしくなることが多い。それもすぐに。

子どもが病気のときに、対処する方法。
子どもがぐずったときに、ごきげんにする方法。
子どもがごはんを食べないときに、食べさせる方法。

どれも結構な緊急性があるので、すぐに答えを知りたくなる。そして、それを実践したくなる。

『子どもがぐずったときに効果的な7つの対策』なんてブログ記事があれば、わらにもすがる気持ちで飛びつきたくなる。

そして、そこで得た答えを実践して、うまくいったときは、「ああ、このやりかたであっていたんだ」とホッとする。

でも、まって。

その答えは本当?

答えを知るには時間がかかる

先日、うちの六歳児と幼稚園の遠足に行った。

その遠足は、親も参加できるので、わたしがいっしょに行ってきた(家とはちがう子どもの様子を見られる機会はなかなかないので、ウキウキして行った)。

その一方で、すこし不安もあった。

昨年も幼稚園の遠足に行ったのだが、そのとき、うちの六歳児は、クラスのゲームにうまく参加できなかったからだ。

集団行動に慣れていないこともあり、また照れ屋でもあるため、そういう場面では、なかなか輪にはいれない(それならそれでかまわない。そう思う一方で、クラスでの遊びに参加してほしい、とも思う。ああ、複雑な親心)。

本人も複雑な気持ちをいだいているのか、クラスの輪から離れたところへ、走っていこうとする。わたしは、子どもを追いかけて、呼びもどす。しばらくすると、また子どもが走りだす。わたしは追いかける。その繰りかえしだった。

余談ではあるが、遠足から帰ったあと、『子どもが集団行動できるようになる7つの対策』という記事を検索したのは言うまでもない。

あれから一年。

今回も、うちの六歳児は、クラスのゲームには、あまり参加できなかった(とはいえ、途中までは、自分から参加していた。ブラボー!)。

でも、前回との明確なちがいは、あった。

走りまわることが、なかったのだ。

クラスのみんなからすこし離れたところで、でも、先生とのお約束(先生から離れないでね、と事前に約束をしていた)どおり、目のとどく範囲で遊んでいた。

クラスのみんなの喚声が、やけに遠く聞こえる。春とはいえ、日射しは強く、肌がじりじりと焼けるのを感じる。ときおり吹く風は、まだ冷たさをふくみ、焼けた肌をやさしくなでる。そんな静かな時間のなか、ひとりしゃがみこんで、土いじりをしてあそぶ六歳児の隣に、わたしもしゃがむ。その、どこかゆったりとした時間を共有して、わたしは感じた。

ああ、これが一年前には知ることができなかった答えなのか、と。

もちろん、この答えも、実はまだ、本当ではないのかもしれない。いや、その言いかたはちがうかな。わたしが見たのは、まだ、答えのほんの一部、なのかもしれない。

光の角度で色を変えるという宝石、アレクサンドライトのように、来年になったら、またちがう色を、ちがう輝きを、ちがう答えをみせてくれるのかもしれない。

そう思うと、未来はすこし希望に満ちたものになる。

とはいえ。

その答えに気づくまでは、いま目の前で起きている出来事に精一杯なのだろうけど。

いつだって、目の前ことに精一杯で、目の前の答え(と思われるもの)に飛びついてしまう。でも、それでいいんじゃないかな、と思うようになってきた。

たまに、ふっと肩の力を抜いたとき──息つくひまもない育児のあいまに、子どもがお昼寝をしてできた、ほんのすこしの空白のようなとき──に飲んだいつもとおなじ紅茶に、新たなおいしさを発見するような。そんな、たあいもないけど、スペシャルなもの。

それが、本当の、答えなんじゃないかな。

そして、それって、人生にも言えるかも。でも、そのお話は、また別の機会に。

この記事は、こちら↓の記事に触発されて書きました。

find the lightのススメ | R-style

 

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五行でつたわる(かもしれない)読書感想文。伊坂幸太郎さんのバイバイ、ブラックバード

五行でつたわる(といいな)読書感想文

なんやこれ?
なんや、これ?
なんやこれ!?
なんやこれ……
なんやこれーー!!!

蛇足

感想は上に書いたとおりなので、以下は蛇足です。

こんなんじゃわからん! 内容が気になる! というあなたは、ぜひ本編をご覧ください(そのほうが、きっと、人生が豊かになります)。

伊坂幸太郎さんのファンなあなたには、つぎの一言で十分に伝わると思います。『伊坂幸太郎さんの、いままでの作風の、いいとこ取りな一作です』

ひとつだけアドバイス。
たぶん、(読みはじめたらハマるので)そんなことはないとは思いますが、『なんやこれ?』で読むのをやめないでください。それは、とてもとても、もったいないです。ぜひ最後まで読んで、『なんやこれーー!!!』を味わってください(そして、わたしのように叫んでください)。

あと、最後のロングインタビューが最高でした(ネタバレありなので、本編を読了してから読むのがオススメです)。電子書籍版ではカットされているようなので、ロングインタビューも読みたいあなたは、紙本を購入してくださいね。

最後に

いやー、いい本を読むと、人に勧めたくなりますね。それではまた、次作品で。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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How to judge. それって勝ち、それとも負け?

How to judge

勝ち組や負け組という言葉がある。
『人生の勝ち組!』みたいな感じで、華々しく使われることが多い。もしくは、『あなたは負け組』という感じで、(おそらく、消費行動を)あおるように使われることが多い。

ある日、子どもを幼稚園に送る途中で、ふと、疑問が頭に浮かんだ。

勝ち負けってなんだろ?(われながら、子どもみたいな、疑問だ)

ひとりひとりの人生は、それぞれ、まったく、別物だ。わたしが知る限りの(とても、とても、それは、とても少なくはあるけど)知識を総動員しても、複数の人間が、まったく同じ人生を歩むことはできない、と確信できる。

それなら、勝ち負けってどうやって決めるんだろ? という疑問は、(子どもっぽくはあるけど)当然のように感じる。

そのときに、ふと、頭に浮かんだのが、異種格闘技戦だ。テレビでは見たことがないので、『修羅の門』という漫画での知識しかないが、いろんな格闘技のエキスパートが闘う大会のことだ。

でも、異種格闘技戦って、難しい。なぜなら、格闘技の種類によって、ルールが、ぜんぜん違うから。

たとえば、ボクシングは足技禁止だけど、空手はキックもできる。でも、同じ空手でも、流派があって、顔面への攻撃はダメ、とか、流派ごとに決まってる。とにかく、闘うのにしても、意外にルールがたくさんある(この世は、とかくルールだらけ。でも、ルールがあるからこその創意工夫がある、とも言える)。

全部の格闘技のルールを取り入れたら、矛盾だらけで闘えない。そこで、とりあえず、便宜的に(便という字が入っているだけあって、便利な言葉だ)ルールを決める。『凶器と急所はダメ』と。

勝ち組、負け組、なんてのも、それと同じなんじゃないかな? とりあえず、便宜的に、勝ちと負けのルールを(誰かが)決める。だって、人生なんて、みんなが違う方法で闘っているのだから、そもそも勝負になんてならない。

「あなたの人生は負けなんだ」と、断定することはできる。なんなら、「これこれこういうワケで、だからあなたは、負け組ですよ」というふうに、論理的に決めつけることもできる。
そして、それを、たくさんの人が認めれば、なんとなく、「そうなのかな?」と、思ってしまうことも、ある。

でも、それって本当?

どうすればあなたは勝ちなの?
お金を多く持っていたら勝ち?
プリン風呂に入れるのが勝ち?
その手に権力をつかむと勝ち?

そもそも審判っているの?(いるとしたらそれは誰?)
そもそもルールがあるの?(決めるのはいったい誰?)

やっぱり、それは、けっきょく、最終的には、自分が決めるんじゃないかな。

『ボールで巨大プリンをつくって、それを心ゆくまで堪能したら勝ち』
そう決めて、実行できれば、ハイ、あなたは勝ち。

『死ぬ前に笑っていたら(たとえその直前まで大変な人生を歩んできたとしても)、勝ち』
そう決めて、実行できれば、ハイ、そこのあなたも勝ち。

『どうすれば勝ちなのかわからない』
うーん、そっちのあなたは勝ち? それとも、負け? じゃあ、思い切って引き分け? うん、どれでもいいよ。

あなたが、決めれば、そうなるんだから。
あなたが、決めれば、それが正解だから。

あとがき

ここまで書いて、ふと、思いあたった。

この文章を書いたのは、倉下さんの、この記事『成功本よ、サラバ』の影響なのかも。

それから、最近、読み直してる、伊坂幸太郎さんの本の、影響なのかも。

素敵な文章は、人生の彩り。
『たくさんの文章に出会えて、新たな言葉を紡げたら(そして、できれば、それが、誰かに届いたら)』
それで、きっと、わたしの人生は、勝ち(ピース)。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

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