格好いい大人は好きですか? ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)ー三分で読める読書感想文ー

小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。

一分で読めるあらすじ

 

「爆弾です爆弾です」

宮城県出身の金田首相が、地元仙台市でのパレード中に爆殺された。

一国の首相が殺害されたとあって、仙台市には厳戒態勢が敷かれる。そしてまもなく、犯人が明らかになり、テレビでは次々に犯人に関する証拠や証言が報道された。

やがて、逃げ回る犯人_青柳雅春_から警察に投降すると連絡があった。麻酔銃を持つ警官隊の前に姿を現す青柳雅春。そして…。

時は事件の直前に戻る。

青柳雅春は、大学時代の親友_森田森吾_に呼び出されていた。青柳雅春は懐かしさを感じていたが、森田森吾はどこか様子がおかしい。

そして、森田森吾は、青柳雅春に告げた。「おまえは逃げろ。おまえ、オズワルドにされるぞ」

森田森吾の言葉通り、金田首相の暗殺犯にしたてあげられる青柳雅春。彼は迫り来る追っ手たちから懸命に逃れようとする。

しかし、ある事件がきっかけで監視社会となった仙台市に、青柳雅春の安息の地はなかった。

一体誰が、そして何が、青柳雅春を陥れるのか?青柳雅春は逃げ切ることができるのか?

 

一分で読める感想

 

今回の作品は、伊坂幸太郎さんの長編小説ゴールデンスランバーです。

この作品は、主人公青柳雅春が得体のしれないものから逃げるお話なので、ドキドキして胸が苦しくなります。しかし、そんな中にも希望や笑いが垣間見えるのは、さすがですね。

伊坂幸太郎さんといえば、オーデュボンの祈りやラッシュライフなど、洒落た文章と無数に散りばめられた伏線を綺麗に回収する手法の作品が有名です。

しかし、途中から少し作風が変わってきています。あるキングやSOSの猿など、どこか寓話的なお話が増えてきたように感じます。

ゴールデンスランバーは、伏線回収型と寓話型のちょうど端境期のような空気を漂わせる作品でした。

ゴールデンスランバーは映画化されています。次は映画を観たくなりました。

 

あと一分で読めるおまけ

伊坂幸太郎さんの作品は読んでいて気持ちがいいです。

伏線を綺麗に回収するところはもちろんですが、個性的な登場人物が語る印象的なセリフもそうですし、場面転換の綺麗なつながりもそうです。

全体的にテンポが良く、リズム感があります。

そして、格好いい大人がでてくるところが好きです。今回だと轟さんとかロックな人とか青柳雅春のお父さんとか。チルドレンの陣内さんも好きです。

まっすぐ筋が通った人もいれば、無茶苦茶だけど筋が通った人もいます。

でも、どちらも格好いいんです。

格好いい大人に憧れるとしの三分で読める読書感想文でした。

 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

 

今回紹介した本

 

 

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とし
主夫で育児メンで小説家でアプリ開発者でアプリ開発講師でアプリ開発本執筆中でLINEスタンプ作者でブロガーのとしです。 このブログは、タイトル通り晴れた日も曇った日も人生を充実させるちょっとした楽しさを取り上げます。それが少しでも誰かのお役に立つ日がくれば幸いです。