諦めと悟りの人間関係 〜あるいは(楽観的な)信頼と期待の人間関係〜

この記事には、今世紀最高の漫画(個人調べ)『やがて君になる』のネタバレがあります。

漫画『マスターキートン』の『喜びの壁』より

主人公の考古学者と老人は、夜の遺跡で探していた少年を発見する。降るような星空のもとで、少年は友達と意思を通じ合えなかったことの悲しみを込めて「ぼくはひとりぼっちだ」と吐きすてる。

そんな少年に、老人は優しく言葉をかける。

『それは素晴らしい悟りだ。それを知っていれば誰だって許せる』

漫画『火の鳥』より

交通事故にあった主人公が、事故の後遺症なのか、周りの人間が木や泥の塊のように見えるようになる。

しかし、そのように見えているのは主人公ただひとり。

教訓

人はだれでもひとりぼっちで、自分だけの宇宙に生きている。

自分が見ている世界と、ほかの人が見ている世界は違うかもしれない。

悟り

ひとりぼっちで、世界を共有できないという諦め。

そこから得られる悟り。

漫画『寄生獣』より

他の生き物の気持ちをわかった気になるのは人間のうぬぼれだと思う

他の生き物は誰ひとり人間の友だちじゃないのかもしれない

でも……

たとえ得体は知れなくとも尊敬すべき同居人には違いない

再びの教訓

たとえわかりあえなくても、尊敬すべき同居人には違いない。

今世紀最高の漫画(個人調べ)『やがて君になる』より

登場人物のひとりである佐伯沙弥香が、ある人に「会った頃の私の印象と いま沙弥香が知っている私はもう違うでしょ? それでも好きでいられるもの?」と尋ねられる。

その問いに対して、沙耶香は「今のままのあなたじゃなきゃ嫌だってことではないけど どんなあなたになってもいいってことでもないと思う 好き……って あなたは私の好きなあなたでいてくれるだろうっていう 信頼の言葉 かな」と答える。

(くー、思い出すだけで胸がキュンキュンとなる名シーン)

再びと最後の教訓

人はだれでもひとりぼっちで、自分だけの宇宙に生きている。

自分が見ている世界と、ほかの人が見ている世界は違うかもしれない。

たとえわかりあえなくても、尊敬すべき同居人には違いない。

再びの悟りと小さな希望

ひとりぼっちで、違う世界を見ているのだから、わかりあえない。

でも、尊敬すべき同居人である。

そして、あなたは私の好きなあなたでいてくれるだろうっていう信頼。

最後の悟りとほんの少しの楽観

目の前のあなたとわかりあえないのなら。

目の前のあなたと違う世界を見ているのなら。

それならば、尊敬すべき同居人として。

きっとあなたは私の好きなあなたでいてくれるだろうっていう信頼を胸に。

楽観的に、期待をこめて、あなたと向かい合う。


それがわたしの人間関係(わたしの宇宙)。


晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

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とし
主夫で育児メンで小説家でアプリ開発者でアプリ開発講師でアプリ開発本執筆中でLINEスタンプ作者でブロガーのとしです。 このブログは、タイトル通り晴れた日も曇った日も人生を充実させるちょっとした楽しさを取り上げます。それが少しでも誰かのお役に立つ日がくれば幸いです。

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