photo credit: PAKUTASO
小説家ブロガーとし(@toshi586014)です。
今回は、わたしが小説を書く理由について考えてみました。
わたしの中にある『小説を書きたい想い』その原点に迫ります。
本棚の思い出
わたしは本棚が好きです。
自分の本棚は言うに及ばず。父の本棚、母の本棚、姉の本棚。どの本棚も好きです。(そういえば、兄の本棚は記憶にありません。兄も結構本を読んでいたように思うのですが)
わたしは、なぜこんなにも本棚が好きなのでしょうか?
それはきっと、本棚には持ち主の魂が住んでいるからだと思います。
『魂が住んでいる』と言っても、お仏壇のようにお盆に帰ってくる場所という意味ではありません。はたまた、ジョジョのエニグマのように、本にされて文字通り住んでいるわけでもありません。
持ち主の知識や趣向、そして個性が本棚に居並ぶ本たちに現れる、そういう意味です。
例えば、父の本棚を見てみましょう。壁一面を埋めるくらいの大きな本棚です。しっかりした木材を加工して作られているためか、重厚な雰囲気を醸し出していますね。前面はガラス張りになっていて、横にスライドして開けることができます。
本棚の上半分にはセールスに関する本や、イトーヨーカドーやダイエーと銘打った本などがずらずらと並んでいます。おや、こんなところに美味しんぼの7巻が混ざっている。なるほど、どうやら『大地の赤』というスーパーのトマトに関連するお話が載っているからですね。
下の段を見ると、歴史に関する本が並んでいます。歴史上の人物に関する本、偉人が綴った本、歴史小説など。
おっと、一番下も見逃せません。ここだけはガラス張りではなく、木材を黒く塗った扉で覆われています。横に軽く押すと、音もなくスライドします。忍者屋敷の隠し扉のようで、ワクワクしますね。やはり、ここにも本がありました。手塚治虫さんの火の鳥です。
この本棚をざっと眺めると、わたしの父の人物像が浮かび上がってきます。シャーロック・ホームズなら、ワトソンに向かってこう言うかもしれません。
「見たまえ、この本棚を。木材を加工した重厚な雰囲気を。そして、ガラス張りにする慎重さを。この本棚の持ち主は、本を大切にする人物に違いない。そして、上段の本を見るに、仕事はセールス関連、しかもイトーヨーカドーとダイエー以外のスーパーと見られる。なぜなら、上段は一番目線が近いから、その人物にとって重要な__すなわち人生の柱となる仕事など__の本をおく場合が多く見られる。また、自分が働いている会社の本は並べないだろう。敵情視察のため、と考えるのが妥当だ。云々」
本棚の影響
わたしは子どもの頃から本棚を眺めるのが好きでした。
先ほど紹介した父の本棚には、項羽と劉邦などの歴史小説や手塚治虫さんの火の鳥。母の本棚には、赤川次郎さんや西村京太郎さんの推理小説。兄の本棚(ではありませんが)には、めぞん一刻やタッチなどの漫画。姉の本棚には、星新一さんのSFショートショートやサイファなどの少女漫画。
そこには人それぞれの世界が広がっていました。そして、そこにある本を読むことで、わたしは皆の世界に少しずつ触れていったのです。
そんな日々を積み重ねて、わたしは自分の中の世界を広げていきました。
項羽と劉邦を夢中で読んで知った歴史の重み。火の鳥を読んで感じた生命の神秘。赤川次郎さんの本で知った読書の楽しさ。めぞん一刻を読んで覗いた大人の世界。星新一さんの本を読んで受けた衝撃。サイファを読んで開けた少女漫画の世界。
それらがなければ、今のわたしは全く違った人間になっていたことでしょう。
そして小説家につながる
そんなことをつらつらと考えているうちに、自分が小説を書きたい理由が分かりました。
わたしが小説を書く理由は、『誰かにとっての本棚になれたらいいな』ということなのです。
わたしにとっての父や母の本棚のように、わたしが書いた小説がどこかの誰かの本棚となり、その人の世界を広げ豊かにできたら最高です。
そして、そんな無意識の想いが、わたしがブログで小説を公開するときの『創作の本棚』というサブタイトルに込められたのかもしれません。
さて、それでは今日もコツコツと小説を書きましょう。
いつの日かわたしが書いた小説が、誰かの、そしてあなたの本棚に並ぶことを夢見て。
晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。
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