株式会社ドラプロにジョインします
わたしがiOSアプリ開発をはじめて約二年と九か月が経過しました。
東京と大阪のアプリ道場を受講したり、個人でアプリ開発して、五本のアプリをリリースしたり、AppleStore銀座でショートコントをしたり、アプリ開発講師やアプリ開発オンラインサポートをしたり。いろんな人に支えていただいたおかげで、この二年九か月は本当にいろいろなことを体験できました。
そして、2016年9月に、また新たな動きがありました。
それは、(リモートではなく)オフィスでのアプリ開発です。
そうです、わたくし、このたび、株式会社ドラプロにジョインしたのです。
まずは体験入社から
先日、こちらの記事『育児×副業×テレワーク・リモートワーク』でactuarise株式会社へジョインしたよ、リモートワークしてるよ、と書きました。
はじめてのリモートワークだったので、苦労することもありましたが、なんとかClipleViewアプリの開発がひと段落しました。
そんな折、Twitterでこんなつぶやきを見かけました。
iOSの人で、9月10月あたり、おひまだよー!ドラプロ手伝ったってもええでー。というかたは、ご一報ください。
(ドラプロ福西さん@dorapro_manaのつぶやきより)
『これはぜひ手を上げるしかない!』(理由は後述)、という意気込みとともに、『自分の技術力でいけるのだろうか?』と、躊躇する気持ちがわきでてきました。しかし、ここで立ち止まっていてはなにもはじまらない、と思い、即座に「やりたいです!」と返信しました。
そのあと、何度かやりとりを重ねて、まずは体験入社をしませんか? とご提案をいただきました。
体験入社についてもお話ししたいことがやまもりありますが、まずは、わたしとドラプロさんとの出会いについてお話しします。そうすれば、なぜわたしが「やりたいです!」と即答するに至ったか、ご説明できるかと思います。
(ドラプロエンジニアブログに体験入社レポートを書きました。ドラプロでの働き方に興味がある方は、こちらの『Webエンジニア・iOSエンジニアってどんな風に仕事をしているの? ~株式会社ドラプロ体験入社レポート~』をご覧ください。)
ドラプロさんとの出会い
ドラプロさんとの出会いは、まったくの偶然でした。
わたしがアプリ開発をはじめて間もない2014年ごろ、アプリ開発の勉強をたくさんしたいと思い、いろんな勉強会に参加していました。
余談ですが、わたしがアプリ開発をはじめた経緯や、その後の足跡については、こちらで紹介しています。興味がある方は、ご覧ください。
すべてはここからはじまった 〜ぱぱんだっこ伝説の誕生〜 | はれときどきくもりZ
なぜぱんだなのか? 〜ぱぱんだっこはこうして生まれた〜 | はれときどきくもりZ
余談おしまい。
わたしが参加していた勉強会のひとつに、ようにゃん(@windblume)が神戸で開催していた、iDevKobeというiOSアプリ開発勉強会がありました。人数が少なめで、わりとゆるめの勉強会です。アプリ開発をはじめたばかりで、右も左もわからないわたしを、暖かく迎えいれてくれました。
iDevKobeでは、勉強会のあとに、いつも神戸のお店で懇親会をしていました。しかし、ある日の懇親会では、とつぜん大阪まで行くことになりました。ようにゃんいわく、アプリ開発仲間が大阪で飲み会をしてるからそこに混ざろう、とのことでした。
その場にたまたま、ドラプロの社長である福西さんが参加されていたのです。
興味はやがて志望へと変わる
大阪での飲み会では、はじめての出会いということもあり、簡単にご挨拶をして少しお話をしただけでした。
このときに、ドラプロという会社があることを知ったわたしは、家に帰ってさっそくホームページを見てみました。
iPhoneアプリ開発 大阪|ホームページ制作|株式会社ドラプロ
ネットショップ運営を支援する『どらシリーズ』という自社サービスをはじめ、Web関連の様々な仕事をしています。また、それ以外に、iOSアプリ開発も手がけています。わたしはiOSアプリ開発で身を立てると誓っていたので、その時点でとても興味を持ちました。
さらに目を引いたのが、働き方に関する方針です。
『日々楽しく良い仕事をしよう!』という方針で、無駄な残業などはせず、業務時間内に最大限の成果を上げることを目指している、とあります。
わたしが以前働いていた会社は、残業や休日出勤が常態化していて、とにかく長時間労働が当たり前でした。そんな環境で無理な働きかたをつづけて、一度心身を病んでしまいました。そのため、わたしが仕事を選ぶ基準のひとつに、短時間で集中して成果を出す、というものがあります(自分自身もそれを実現できるように、タスク管理などの勉強と実践を重ねてきました。そのなかでうまれたのが、『RPG風冒険小説『タスククエスト』やタスク管理入門青春恋愛妄想小説『僕らのタスク管理ストーリー ~あの季節を忘れない~』です。)。
ドラプロさんは、仕事の内容と環境の両面で、わたしの希望にピッタリでした。
いつかこの会社で働きたい、わたしはそう思うようになりました。
力不足……しかし
それから、勉強会などで、福西さんと出会う機会が何度かありました。また、ドラプロさんで開催された勉強会にお邪魔したりもしました。
それらの出会いをとおして、ドラプロさん社内の雰囲気がすごくよいこと、また、みなさんが楽しそうに仕事をしていることが伝わってきました。
さらに、技術力が高いところにもひかれました。
わたしは、アプリ開発をはじめてからずっと、個人で開発していました。そのため、どうしても知識がかたより、技術がせまくなってしまいます。いろんな人といっしょに、いろんな技術を勉強したいと考えているわたしには、ますます魅力的な環境でした。
そして少し時はたち、2015年4月。わたしは、ドラプロさんに面談に来ていました。
ドラプロさんが、就職サイトでスマートフォンアプリ開発者を募集しているのを見て、応募したのです(じつはAndroidの技術者を募集していたのですが、募集を見つけて興奮するあまり、そこを見落として応募してしまったのです。しかし、せっかくの応募なので、と、面談をしていただけることになりました)。
面談といっても堅苦しいものではなく、とても穏やかな雰囲気のなかでおこなわれました。
アプリ開発担当の方々といっしょにお昼ごはんを食べながら、アプリ開発について談笑したり。志望動機などを尋ねられて、この記事に書いていることを熱く語ったりしました。
そのなかで、わたしが個人で開発しているアプリのレビュー会をしていただきました。
まずは、わたしが簡単にアプリの概要を紹介します。すると、ドラプロのみなさんが、ふむふむこういう処理をしているんですね、とソースコードをスラスラと読んでいきます(人が書いたソースコードを初見でこんなにスラスラ読めるのか! と、この時点で驚きました)。
また、ここはなぜこういう書き方をしているんですか? と質問されることもありました。「そこはこういう理由でそう書いてます」、と答えられることもありますが、「そういえばなぜだろう?」、と自分でもわからないこともありました。
さらに、ここはこう書いた方がいいよ、というアドバイスもいくつかいただきました(質問もアドバイスも、どれも的確で、わたしはなるほどと膝を打つばかりでした)。
ふだん、自分が書いたコードを人に見られることはないので、このときはムズムズするような──はじめて書いた小説を読んでもらっているときのような──なんともいえない感じでした。
うれしはずかしのレビュー会が終わり、面談も終わりにさしかかったとき、福西さんに面談についての感想を尋ねられました。そのときのわたしは、たしかこう答えたと思います。
「仕事への取り組み方や、社内の雰囲気、そして技術力は、わたしが思っていたとおりでした。ドラプロさんで働きたいという気持ちが、さらに高まりました」
しかし、このときは面談で終わり、先に進むことはありませんでした。
もともと、Android技術者の募集でしたし、わたしの技術力では『まだ即戦力にはなれない』ということでした。
いくぶんか予想していた結果とはいえ、やはり働きたい会社で働けないことは残念です。しかし、希望はありました。
まだ即戦力ではないけど、個人でここまで勉強しているのはすごい、というご意見をいただいたのです。
それに、もしかしたらこの先、ドラプロさんが、iOSアプリ開発者の募集をするかもしれません。そのときを逃さないために、つぎは即戦力になれるように、技術力をあげておかなければ。その思いを胸に、わたしは個人でのアプリ開発を続けていきました。
また、ご縁あって、アプリ開発講師をすることにもなりました(アプリ開発講師をすることになったきっかけも、iDevKobeでした。また、アプリ開発講師をするうえで、たくさんのことを教えてくださった先生と出会ったのは、ドラプロさんで開催された勉強会でした。このあたりにも不思議なもの──あえていうなら運命──を感じているのですが、そのお話はまた別の機会に)。
『教えることは学ぶこと』とはよく言われますが、じっさいにアプリ開発講師をするなかで、自分自身もたくさんのことを学べました。とくに、見逃しがちだった基本的なことを、しっかりと勉強し直せたことはとてもよかったし、いまでも役にたっています。
そしてふたたびドラプロさんにて
時はもどり2016年9月。
2015年4月に行われた面談から、一年以上の時がすぎたある日。
冒頭でご紹介したように、わたしは、ふたたびドラプロさんにチャレンジする機会を得ることができました。そして、今回は体験入社を経て、憧れのドラプロにジョインすることができたのです。
この一年間にやってきたことが、きちんと自分のなかに積み重なっているんだ。そう感じた瞬間でした。
とはいえ、まだまだわたしの技術力では、ドラプロの一員としてやっていくには物足りません(と、体験入社で感じました)。
まずは、自分がドラプロさんからいただくであろうたくさんのものを活かして、お返しすることができるようになることを目指します。
最初は、ほんの少しだけしかお返しできないかもしれません。いや、もしかしたら、お返しするよりもはるかに多くのものをいただくばかりになるかもしれません(じっさい、体験入社の二日間だけでも、頭から煙が出るくらいたくさんのことを学べました)。
ビジネスの世界でこんな考えは甘いことはわかっていますが、少し時間がかかっても、ドラプロにたくさんのお返しができるようになりたい。それが、わたしが憧れつづけた、そして、わたしの支えとなってくれたドラプロさんへのおもいであり、ドラプロにジョインして達成したい目標のひとつです。
晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。
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