透明な青色に輝く空に、切り絵のような雲がてんてんと白を落とす。
そんなある日。
外を歩いていると、不思議な集団にであった。
『不思議な』と言っても、口から火をふいたり、大きな刀を飲みこんだりしているわけではない。
ごくふつうの作業服を着た集団だが、その行動に不思議さを感じたのだ。
十人以上の作業服人(※さぎょうふくひと=ここでは作業服を着た人のことを表す。ねんのため)が、歩道の隅にしゃがみこむふたりの作業服人を取り囲むように立っていた。なかにはカメラやビデオで撮影している作業服人もいる。
興味をもったわたしは、しゃがみこむふたりの作業服人がなにをしているのかのぞきこんでみた。
すると、そこでは歩道のヘリ(※冒頭の写真の歩道と道路の境目の緑色の部分)を削ってきれいに整える作業がおこなわれていた。
わたしはそのときはじめてこの世界にそういう仕事があることを知った。いや、認識したと言うべきか。そして、この作業服人たちのおかげで、一歳児(※とてもかわいい)をベビーカーにのせて出かけるときに助けてもらってることに気がついた。
わたしは心の中で『いつもありがとう』とつぶやき、その場を立ち去った。
この世界はひとりひとりの人間の小さな営みが積み重なってカタチヅクラレテいる。そんなごく当たり前のことをいまさらのように実感した。
それいらい、ベビーカーを歩道に乗りあげるときに引っかかることなくスイッと登れると、わたしはこのときのことを思いだす。
そして、わたしのちいさな仕事たちもこの世界の誰かのためになることを祈らずにはいられない。
この世界をカタチヅクルひとつのピースとなれますように、と。
晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。
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