こぱんたっぷAR
カテゴリ: ゲーム, アクション, エンターテインメント, ファミリー
価格: 無料(記事掲載時)
ARKitとは?
ARKitとは、iOSでAR(拡張現実)を簡単につかえるようにするための仕組みです。
アップルが開催した、WWDC2017という開発者向けカンファレンスで発表され、iOS11から一部の機種(対象の機種については『【iOS 11】Appleが推す「拡張現実」に一部機種は非対応 | AppBank – iPhone, スマホのたのしみを見つけよう』をご覧ください)でつかえるようになります。
iPhoneに内蔵しているカメラやセンサーを駆使して現実空間を認識して、任意の位置にアンカーという目印をつけることができます。たとえば、『iOS 11の「ARアプリ」は、iPhone 6s以上のデバイスでしか使えないらしい | かみあぷ – iPhoneひとすじ!』で紹介されているデモでは、机の上にアンカーで目印をつけて、その場所にコーヒーカップを置いています。
わたしは、『パンダクリンAR』というARをつかった位置合わせゲーム感覚お片づけアプリをリリースしていることもあり、ARKitが発表されたときに興味をひかれました。
パンダクリンAR 〜ぱぱんだっこと一緒にお片づけ〜
カテゴリ: ライフスタイル, 仕事効率化
価格: ¥240(記事掲載時)
どんなアプリをつくろうかな?
WWDC での発表を見たときにまず考えたのは、「ARKitを使ったアプリを開発してみたい」でした。しかし、つぎに頭にうかんだのは「ARKitを使う理由がキチンとあるアプリ、もっというと、ARKitだからこそできるあたらしいアプリ体験をうみだしたい」でした。
あたらしい技術をみると挑戦したくなるエンジニアは多いと聞きます。わたしもそのひとりで、あたらしい技術をみるとワクワクして、自分で試してみたくなります。
とはいえ、せっかくARKitというおもしろそうな技術をつかうのですから、ARKitならではの体験ができるアプリをつくりたくなります。
というわけで、WWDCのセッション動画をみたり、アップル公式ドキュメントを読んだり、ARKitをつかったサンプルアプリをつくったりしてARKitの勉強をしながら、あたらしいアプリのアイデアをねりねりしていました。
余談ですが、このときに書いたARKitについての記事はこちらです。ARKitに興味があるかたはご覧ください。
WWDC2017のデモアプリみたいに、ARKitとSpriteKitをつかってSKNodeをタップしてみた – Qiita
ARKitでつくったAR空間上に置いたSpriteKitのSKNodeをアニメーションで動かす方法 – Qiita
まずは、いままでEvernoteにため込んだ300近いアプリのアイデアをぜんぶ見直しました。それらのアイデアにARKitという調味料をふりかけることで、あたらしい味の地平が開けないか? と考えながら。また、App Storeでいろんなアプリをながめたり、日常生活のいろんな場面でヒントを探しました。
ひらめいた!
そんなある日、ついにひらめきました!
それは、Twitterをながめているときのことです。タイムラインにおいしそうな肉料理の写真が流れてきました。いわゆる飯テロというヤツです。
その写真を、おいしそうだなーとボンヤリ眺めていましたが、そのときにピンときたのです。
飯テロ写真をつくるアプリ、名づけて『ARグルメカメラ』を開発しよう、と。
というわけで、さっそく『ARグルメカメラ』の開発をはじめました。
うーん……
開発をはじめてしばらくして、なんとなく試作品ができたころのことです。
わたしは開発中の『ARグルメカメラ』アプリをつかって、飯テロ写真を撮っていました。
お茶碗に盛ったごはんの横に、肉料理の写真をARで置いて、写真に撮ってみました。まだ試作品なので、いろいろアラはありますが、雰囲気は伝わってきます。よしよし、この調子でいけそうだ。そう思う一方でなにかがひっかかり、うーん……となりました。
おもしろそうなアプリなのに、なぜかあまり気乗りしない。なんでだろう? しばらくうんうんうなりながら考えて、その理由がわかりました。
その理由とは、『自分では、飯テロ写真をしないこと』です。
自分が楽しめることが基本
なーんだ、そんなことか。そう思われたかもしれません。しかし、わたしにとっては大事なことです。
ドッグフーディングという言葉があるように、自分で開発したアプリを自分で使うことは、意外と大切です。なにしろ自分で使うのですから、不満点があれば解消したくなりますし、よりよい改善をすれば自分が楽しくなります。
それよりなにより、わたしは『自分も楽しめるアプリを開発したい』とつねに考えています。
もちろん、仕事で開発するアプリや、大ヒットを狙っていくなら、ちがう考え方が必要なときもあるでしょう(そうでないこともあるでしょう)。しかし、少なくとも、わたしが個人で開発するアプリに関しては、この考えが基本です。
『自分が楽しめるアプリ』という素材に、『ほかのひとも楽しめる要素』で味付けをする。そうすることで、自分も楽しめて、ほかのひとも楽しめるアプリができあがるのではないか。そう考えています。
というわけで、ふりだしにもどり、あらたなアイデアを求める旅が再びはじまりました。
答えはいつも目のまえに
そんなときにふと思いだしたアプリがあります。
それは、約2年前に開発していた『こぱんたたき』というゲームアプリです。かわいいパンダが登場するアプリ『ぱぱんだっこ』シリーズ初のゲームアプリとして開発していました。かなりつくりこんでいましたが、いろいろな理由があって開発を中断していました。
そうだ、こぱんたたきをARKitに対応すれば、おもしろいゲームアプリになるんじゃないだろうか!
そう考えたわたしは、さっそくお試しアプリをつくって遊んでみました。
これはいける!!
手応えを感じたわたしは、こぱんたたきARの開発に邁進しました。もとのアプリから持ってこれる部分もありましたが、ほとんど作りなおしが必要でした。しかし、こぱんたたきARがもつあたらしい体験に可能性を感じたわたしは、作りなおしをものともせず、ひたすら開発を進めました。
目標はiOS11と同時リリースです。
9月20日リリースします
というわけで、紆余曲折ありましたが、こぱんたたきARあらため『こぱんたっぷAR』は、9月20日にiOS11と同時リリースします。
無事にアップルの審査も通過して、いまは電子の世界でその出番を静かに待ち構えています。
冒頭の記事にもありましたように、ARKitの仕様で、iPhone SEとiPhone 6s以降の機種だけが対象となります。もし、対象の機種をお持ちのかたは、iOS11にアップデートをして、こぱんたっぷARで遊んでみてください。
こぱんたっぷARのキャッチコピーは、『あなたのiPhoneで、不思議な世界をのぞいてみませんか? タップだけの簡単操作で遊べるキュートでポップなアクションゲーム』です。
どうぞお楽しみに!
こぱんたっぷAR
カテゴリ: ゲーム, アクション, エンターテインメント, ファミリー
価格: 無料(記事掲載時)
晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。
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